「センス」とは?
こんばんは。本日もこのブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「センス」とは何なのか?
それは「スキルでは説明できない、その人に固有のもの」。
センスとしか言いようがない、その人に固有のもの。これが決定的に重要だというのが楠木建さんの主張。
「スキル」でマイナスをゼロにすることはできるが、そこから先の部分、その人に固有の価値を作るのは「センス」である。「スキル」ではつくれない、と。
もう1度メモを読み返しましょう。
「その先のゼロからプラスを創るのは何か。『この人に頼もうかな』とか『こいつはいいな』と思わせるのは、その人に固有のセンスとしか言いようがないもの。『フォーム』といってもよい。」
「この人に頼もうかな」とか「こいつはいいな」と思わせるのは「その人に固有のセンス」。
「○○のスキルを持っているから」ではなくて「○○さんだから」という理由で仕事を任される。これは、「自分の名前で仕事ができている」ということと同義ですね。
この境地に至ることが仕事人の幸せでしょう。
「センス」が「スキル」より大切である。このことは、なんとなくではあっても感じられませんか?
何事においても「センスがよい」と言われたら気分がよくなりますよね(笑)。
ただ、「スキル」のようにわかりやすいものではないがゆえに、「センスが大事と言われても、どうやって身につければよいのか分からない。」「方法論がないとなると、結局、天性や運によるということか。不公平ではないか」といった批判が出てくるのもうなずけます。
とはいえ、全面的に「どうしようもない」ということではないのです。ここはご安心ください。
「『センス』を育てる方法論はない。だが『センス』は育つ」という氏のお言葉もあります。
ここで、もう一つのワード「フォーム」を見てみます。
楠木建さんは「センスをフォームといってもいい」と言っていますので、センス=フォームなのですが、個人的にはフォームのほうが分かりやすかった。そして、こちらの方がまだ救われるような気がしました。
スポーツをされている方はよりしっくりくると思います。
例えば、野球におけるフォーム。投手であっても打者であっても、それは各人に固有のものです。優秀な選手こそ、自分のフォームをいつも気にかけている。
スポーツ選手でなくても同じことです。
どの分野においても、その道のプロフェッショナルが最も大切にしているのが自分の「フォーム」。
プロフェショナルにとって「フォーム」こそが自身の仕事のよりどころである、と楠木建さんはおっしゃっています。
明日に続けます。