「何を書かないか、話さないか」に集中する
こんばんは。今日もこのブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「自分が面白くて重要でどうしても人に伝えたい、わかってもらいたいということを書く(話す)こと。もっと言うと、自分でそう思えることしか書かない。」
あなたはこの文章を読んでどう感じましたか?
楠木建さんのお考えは納得できる。
ただし、実行が難しいと感じませんでしたか?
氏は「そんなことはない」と続けます。
「どうしても伝えたいことが無ければどうするか?」
その答えが次のメモになります。
「自分の中にどうしても伝えたいことがなければ『黙っている』」
徹底していますね。そして理に適っている。Whatがなければ「黙っている」。
「自分が面白くて重要でどうしても人に伝えたい」と思うこと以外は書かない。
これは書くことでも話すことでも同じ。
次のメモを続けます。
「『何をどのように書くか、話すか』よりも『何を書かないか、話さないか』。ここに集中すれば、仕事の質は格段に向上する。」
自身を振り返ると、「何を」に重きをおかずに「どうやって」ばかりを意識して文章を書いてきた自分を認識せざるを得ませんでした。
長らくそういう姿勢で文章に向き合ってくると「テクニックを磨けば何でも書けるはず」「書けないのは自分の能力が足りないからだ」という考えがますます強くなっていく。
そして「スキル」を求めてしまう。そして文章作成に関する書籍に手を伸ばしてしまう。何度もその手の本を読んできたにもかかわらず。
それでも書けない。こういう悪循環に陥ってきたのです。
「何を書かないか、話さないか」に集中する。この視点を持って「仕事の質が各段に向上する」のを体験してみたいと思いました。
楠木建さんに騙されたと思って実践してみる。もしうまくいかないとしても、何も失うものがありませんしね。
この「何を書かないか、話さないか」は、以前の記事でお伝えした内容ともつながっていますね。
それは
「トレードオフの本質は『何をやらないか』」
氏の主張は本当に筋が通っていますね。
この書籍に限らず、氏の他の書籍や雑誌記事等で述べられている内容は、重複する部分が多い。
全く同じ内容であったり、違う視点から同じ主張を繰り広げていたり、とさまざまですが。
このことが、楠木建さんが「自分が面白くて重要でどうしても人に伝えたい」ことのみを書いていることの証だと思います。
まさに言行一致。氏の主張の正しさが証明されているような気がします。
今日で楠木建さんメモの記事についてはいったん終了です。
実はまだ読んでいない氏の書籍もありますので、それを読んだ後、また新しい気付きを記事にさせていただくかもしれません。