「50人中私1人だけ外国人ツアー」 空港からのバス移動中によみがえる過去の記憶
こんばんは。
「50人中私1人だけ外国人ツアー」について話を続けます。
ツアー当日に空港の待ち合わせ場所に到着。やはり私以外に外国人は居なさそうでした(笑)。
モロッコの空港に到着し出国手続きを済ませた私たちは、現地のツアーガイドに迎えられます。
ツアーガイドは当然ながら、出発国の言語で説明を始めます。彼は途中で気づいたのでしょう、彼の説明を1人上の空で聞いている東洋人がいることを。
説明を終えた彼は私に近づいてきて、こう言いました。「分かっていると思うけど英語は使わないからね」と英語で。
「はい、分かっています」と私も英語で答えました。これが最後の英語での会話となるのか、と思いながら。
バスに乗り込み、最初の目的地に向かいます。
当然のごとく、ガイドさんの説明は全く理解できません。他の参加者が何か盛り上がっていても、何のことだかさっぱりわからない。さっそく疎外感を感じます(笑)。
実は、こういう経験は初めてではありませんでした。
以前に、別の国を旅した時に、ある都市間の移動に夜行バスを利用したことがありました。
私以外の乗客はその国の人だけ。寝ることに集中(?)しようと思っていた私ですが、うるさくて眠れない。ひとりの女性がずっと話続けていて、周囲の人が笑うという状況が何時間も続いたのです。あるフレーズ、決まり文句のようなものに皆が大爆笑するのですが、こちらは何を言っているのかわからない。そして一睡もできない…。そんな経験があったのです。
まだ旅慣れていない時期だったのですが、その時も未知のサイトでバスを予約。
今思い返すと、見知らぬ国、しかも決して治安が良いとは言えない国で夜行バスを利用したのは、少し向こう見ずな決断だったかもしれません。でも、これも良い旅の思い出です。
モロッコツアーに話を戻します。
移動途中にサービスエリアで休憩。
そこである参加者が私に近づいてきて、こう言ってきました。「どうして、このツアーに申し込んだんだ」と。
私は「モロッコに興味があるので」と答えましたが、見当違いの答えをしていたようです。
後で知ったのですが、そのツアー会社は基本的にはその国の人しか使わないものだったようです。だから「どうして」と質問されたのでした。
辛かったですね。なかなか輪に入っていくことができず、大勢の中で1人だけ孤立している状況が。
「この状況を1週間続けるのか?」と自分に問いかけました。
明日に続けます。