旅の醍醐味はその土地の料理を楽しむこと が…
こんばんは。
最終日の夜。ローカルフードを堪能しようと考えた私は、『地球の歩き方』のレストランのページを熟読していました。実際にはそれまでに何度もそのページは見ていたのですが、改めて読み返していたのです。
「地元の食」を楽しむのは「旅」に欠かせない要素。この旅で『地球の歩き方』に紹介されていた一つのレストランがずっと気になっていたのです。
「地元の人で賑わう家庭料理のお店」というような紹介文だったと記憶しています。書かれている値段もリーズナブル。ここであれば、たらふく食べても大丈夫だろう、そう思っていたのでした。
日中の散策を終えた私は、夜の帳がおり始めた時間にその食堂へと向かいます。
近辺まで来ているはずなのに、なかなかそのお店を見つけることができない。地球の歩き方の地図は簡易版ですから、それほど細かい場所まで特定できないことがあるのですよね。何度かその付近を歩いた後に、ようやくその食堂の名前が書かれた看板を見つけることができました。
でも、店構えはどう見ても「家庭料理を供する食堂」には思えない。お店の中をうかがおうとしても、窓から見えるのは暗い空間だけで、中の様子を見ることができない。
「本当にこのお店なのか?」
地球の歩き方の地図と食堂の名前を見返し、お店の看板を見つめます。
「やはりここだな。間違いない。」
意を決した私はお店のドアを開けて中に入ります。
お店の中は照明が落とされていて、窓の外から伺ったように薄暗い雰囲気でした。そして、ポップ系の音楽がわりかし大音量で流されている。
どう考えても食堂という感じはしなかったのですが、その時点でもまだこのお店がお目当ての場所だと思っていた私。
メニューの中から『地球の歩き方』で紹介されていた名物料理を探しますが、なかなか見つからない。似たようなつづりのメニューを見つけて、スタッフにオーダーをします、ビールとともに。
ビールを飲みながらほどなくすると、その食事メニューが供されます。それは家庭料理とは程遠い、ファーストフードのような一品でした。レンチンで作れるような感じです。
そこでようやく気付いたのです。ここは私が探していた家庭料理の食堂ではないとw
そこは、カフェというかバーというかそんなお店だったのです。気づくのが遅すぎるのがお恥ずかしい…。
この場所が『地球の歩き方』に書かれていた場所であることは間違いありません。でも店舗が変わっていたのですね。違う名前のお店になっていれば分かりやすかったのですが。
最後のディナーを楽しむ。このことが果たせなかった私は意気消沈。でも、この結果を招いたのは私の不注意です。5年もすれば変わっている情報はある。特にレストランといった外食系のスポットは移り変わりが早いですからね。
今思い返せば、いい学びの機会を得られたのかもしれません。