熱いエピソードは心に残る
こんばんは。
「お前、落合信彦って知っているか?彼の生き方を知ると、毎日ダラダラと生きていられなくなるぞ。俺は彼の本を読んで心が熱くなった。生き方が変わったと言っていいくらい」
「まあ、読んでみればわかるよ。特に勧めたい本がある。もっと強く生きたいと思うこと間違いなしだ。人生が変わるかもしれないぜ」
憧れの先輩が自分に本を紹介してくれたのが嬉しかった、そのことを覚えています。
その著書は
『アメリカよ! あめりかよ!』 集英社 (1987/11/1)
です。
彼とこの会話を交わしてから、この本が気になって仕方がない。
その日の帰宅時に本屋に直行し、『アメリカよ! あめりかよ!』を探します。
「あったぞ!」
表紙には、アメリカ人2人とアジア人1人の顔が描かれている。この本がどんな本なのか。そんなことは気にしていませんでした。とにもかくにも先輩が進めてくれた本を手に取りたい、その一心でした。
憧れの先輩が勧めてくれた一冊の本。
本との出会いにはさまざまな経緯があります。自分にとって憧れや尊敬の存在の方が読んでいる本を自分も読みたい。そう思ってある本を手にすることは多いのではないでしょうか。その方のような人に少しでも近づきたい、そのためには彼が読んでいる本から自身も学びたいと思いますからね。
ましてや、直接自分に勧めてくれたからには読まずにはいられません。
『アメリカよ! あめりかよ!』を手にしたその週の週末。私は身を引き締めて、この本と正対しました。
当時は、いや当時「も」でしょうか、ある悩みを抱えており、何かしらの救いを求めていた。この本が糸口を与えてくれるのではないか、さらには、人生を変える端緒となるかもしれない。そんな期待も持ち合わせていた私は、週末にこの本と向き合うことにしたのです。
とはいえ、この本がどんな本であるかは全く知らない。落合信彦氏の書籍である、という以外には。
落合信彦氏のことも詳しくは知らない。どこかで聞き覚えのある名前だな〜と思った後に「あっ! アサヒスーパードライのコマーシャルの方だ」と思い出したくらいですw 落合信彦さん、すみません。
『アメリカよ! あめりかよ!』は、氏の半生が描かれた自伝的作品。
アメリカに渡りやがてオイルビジネスに入っていくまでの、ドラマティックな半生が描かれています。
この本を読んだのは相当昔のことなので、書かれていた内容は正確に覚えていないのですが、インパクトが大きくていくつかのエピソードは未だに頭から離れないほど。
アメリカへ渡航し、大学にたどり着くまでの数々のエピソード。そして、留学時代の、氏の生きざまにほれぼれさせられるストーリーの数々。
私は夢中になって読み進めました。「何かを学んでやろう」という気持ちすらどこかに行ってしまうほど。面白くて、休むことなく一気に読了しました、熱い気持ちで胸をいっぱいにしながら。
印象に残る一つのエピソードは、チャンピオン・ファイトという1対1の喧嘩のシーン。
氏がアメリカ留学を始めて間もなく、フットボール選手のために喧嘩の代理人として、相手の代理人を一撃でグラウンドに沈めたシーン。
あまりにもかっこよすぎるのです。
その他にも「本当かよ!」と感じてしまうほど、ドラマティックな出来事が続いていきます。氏は何事にも負けない。必ず勝ち上がっていく。
1日数時間の睡眠で勉学に勤しんだといった、地味ながらも、氏の精神力の強さと行動力を表す記述も覚えています。
「人生を熱く生きたい」
そう思われている方には、絶対におすすめの書籍です。その期待を裏切ることはありません。
明日に続けます。