生き方の拠り所となってきた一節を再読したい
こんばんは。本日もお越しいただきありがとうございます。
落合信彦氏の『アメリカよ! あめりかよ!』(1987年、集英社)
はるか昔に読んだこの本の中に書かれていた「腕立て伏せ」の一節をもう1度読み返したい。その後長きにわたり自分の生き方の一つの拠り所となってきた文章を改めて読んでみたい。
その一心で改めてこの書籍と向き合ったのですが、なんとその「腕立て伏せ」の一節が見当たらないのです。
「そんはなずはない」
確かに落合信彦氏の書籍で読んだ。これは間違いない。そうなると氏の別の書籍に違いない。
そうして次に手に取ったのが
『狼たちへの伝言』(1988年、小学館)
です。
この本も若かりし時に夢中で読みました。
『アメリカよ! あめりかよ!』より自伝的要素は少ないものの、氏の人生論ともいえる一冊。
若者への熱いメッセージの中に、氏の生き方が描かれていました。
「この本に書かれていたはずだ」
『アメリカよ! あめりかよ!』に見出せなかったあの一節はこの本にあるはず。
ワクワク感とともにページをめくり始めます。
最後に読んでから長い年月が経っているにもかかわらず、これも面白い。全く色褪せていない。
世界情勢に関する記載も多く、「当時はこんなことがあったんだよな~」「この当時はこんな見方をしていたのか」といった懐かしや気づきも感じました。
320ページにもわたる分量ですが、これも一気に読み切ってしまいました。
『アメリカよ! あめりかよ!』を再読したときと同じく、気分が高揚しやる気が鼓舞される。すでに若者ではない自分ですが、興奮して気持ちが高ぶりましたね。
でも、肝心の「腕立て伏せ」の一節はついに見いだせなかったのです。
「あれは幻だったのだろうか」
そんなはずはありません。落合信彦氏の書籍で読んだことは絶対に間違いないのです。もし違っていたとしたら、長きに渡り拠り所にしてきた言葉は何だったのだろうか…。
氏の書籍は数多く読みましたが、氏の人生をうかがい知ることが出できる代表作は、自伝的作品である『アメリカよ! あめりかよ!』か、氏の人生論が描かれている『狼たちへの伝言』のどちらかのはず。
「こうなったら、あの一節を見つけるまで、氏の本を片っ端から再読するか」
と思ったものの、かなりの冊数に及びますので、それなりの時間とお金がかかるのも事実。
でも、どうしてもあの一節に再会したい。
その思いは消えませんでした。
そうして、次の一冊をオーダーすることを決意します。
明日に続けます。