泥酔していてまったく記憶がないのに・・・
こんばんは。
初めてウオッカを飲んだのは、新宿のにぎやかなバー。粋な先輩とその飲み仲間と一緒に3杯のショットグラスを開けたことは覚えている。その後どれくらいその場にいたのか、あと何杯飲んだのかは記憶にない。「このペースはまずいな。危ないから、お前はそろそろ帰れ」という言葉が最後の記憶。
次の記憶は自宅のベッドの上での目覚め。
しばらくしてから現実に気づき、「ハッ!」と目覚ましを見ると、すでに10時になっているではありませんか。
慌てて職場に電話をかけると「おっ。ようやく起きたか。○○(先輩の名前)から聞いているよ。しょうがねえ奴だな~」という上司からの言葉。
先輩は翌朝もふつうに出社。私のことを心配した彼が、上司に昨晩のことを伝えてくれていたんです。
酔っぱらって遅刻したのはこれが最初で最後。
ウオッカは効きました。先輩の話では、ショットグラスを5杯開けていたようですw そして「このままのペースで行くと、とこいつはやばいだろう」ということで私に買えるように促してくれたようなのです。
その後も、先輩は仲間と飲み続けていたらしいのですが「あんなにハードな飲みは久しぶりだった」とのこと。「おまえには悪いことをしてしまったな~」とも言ってくれました。本当にありがたい存在です。
当時住んでいたのは、新宿から1時間以上も離れていた場所。電車の乗り換えもあるし、駅からもそこそこ歩かなくてはいけない。どうやって家に辿り着いたのが全く記憶がない。
泥酔していてまったく記憶がないのに、なぜか家にたどり着いていた。
あなたにもこんな経験はありませんか。
私には何度もありますw そして、ひそかにこの能力(?)を自慢げに感じていたことを告白します。「俺はどれだけ飲んでもちゃんと帰れる。この能力に長けているに違いない」とw
ご存知の方も多いかもしれませんが、これは特別な能力でもなんでもありませんね。
どなたにも備わっている性質によるものなんです。
アルコールを摂取すると、脳の中で、記憶をつかさどる「海馬」という部分が麻痺して新しいことを覚えられなくなる一方で、「頭頂葉」という部分はアルコール耐性が強く、正常に機能できる。
「ナビゲーションニューロン」という神経細胞はきちんと働いて、家に帰る道を、まるでカーナビのように覚えているので、どんなに酔っぱらっても家に帰れるようなのです。
ご存じでしたか?
私は最近までこのことを知らずに、あたかも「自分には何か特殊な能力がある」と感じていましたが、勘違いも甚だしいw
この能力を過信せずに、飲みすぎを控えたい。
そう思っていますw