自分の役割に徹する
こんばんは。
『しょせん人生なんて自己申告』からの心に響く言葉。
「役割について」の章からの文章を続けます。
・毒蝮三太夫さんは、素人のおばさんにインタビューして「調子がいいババアだな」なんてことをズバズバ言ってしまう。それでも面白いのが、あの人のすごいところ。
綾小路きみまろさんも、やはり毒蝮三太夫さんを意識されていたのですね~。
以前も触れましたが、毒蝮三太夫さんの毒は本当にすごいんです。毒にもいろいろなタイプがあると思いますが、毒蝮さんの場合は、じわじわ効いてくる感じの毒ではない。直球で即効で効く感じの毒です。これは実際に聞いてみないと分からないですね。聞けば一発で分かります。
「調子がいいババアだな」と言われたほうのおばさまたちはどうなってしまうのか。
ショックを受けるのか、ふさぎ込んでしまうのか、カッとなってしまうのか。いずれにしてもいい気分ではないはず。
それが、怒るどころか喜んでいるんです、おばさまたちは。毒蝮三太夫さんに毒を吐かれて嬉しいんです。
これぞ、毒蝮三太夫の芸風。確立された芸。毒蝮さんだからこそできる技。
綾小路きみまろさんが「すごい」とうなる、毒蝮さんの話術、面白さ。同じ「毒舌」で括られることもあるお二人ですが、綾小路きみまろさんは毒蝮三太夫さんのような毒は吐けない。毒蝮さんの毒を認め、尊敬されているのを感じます。
そして、次の文章を。
・どんな人にも大なり小なり役割がある。その役割をきちんと果たすことが、人から愛されるコツ。
綾小路きみまろさんと毒蝮三太夫さんの「毒」は異なります。芸風は異なります。それぞれの役割が異なっているんです。
自分の役割をきちんと果たす。他人と比べたり、他人と張り合ったりするのではなく、自分の役割に徹する。
このことで生き易くなる。
それどころか人生を楽しめる。
さらには「人から愛される」。
綾小路きみまろさんは毒蝮三太夫さんの芸風をまねたのではなく、自分の芸風に徹した。つまり、自分の役割を果たした。
だからこそ、綾小路きみまろを応援するファンを作り上げることができた。愛される存在になることができた。
あなたの場合はどうでしょうか?
人生を楽しんでいますか?
愛される存在になっていますか?
もうそういう状況にないのであれば、その一つの原因は「自分の役割に徹していない」からかもしれません。
他人と比べてもいいことはありません。妬みや僻み、怒りややるせなさといったマイナスの感情を持つだけです。
仮に優越感に浸れたとしても、それで満たされているのか? うぬぼれにすぎません。刹那の満足感に何の意味があるのか? 冷静に考えれば分かります。
あくまでも自分は自分。
自分の役割を果たすことに集中する。
そうすると人生は楽しめる。それだけでなく、人から愛される。
「人生を楽しむ」、「人から愛される」のは「自分の役割に徹する」ことだったんだ、との学び。この書籍を読んで本当に良かった。
自分の役割を意識する。そしてその役割に徹する。生き方を改めたい。そう感じました。