石の上にも三十年
こんばんは。
綾小路きみまろさんの『しょせん人生は自己申告』から、心に響く言葉をお伝えしています。
昨日お伝えしたのはこの文章。
・最初は「冗談じゃない」と怒られました。でも、石の上にも三十年。気付いたら、皆が私の冗談を聞きにくるようになりました。
昨日は「石の上にも三年」の意味合いがイギリス・アメリカで異なる、という豆知識(?)をお伝えしました。
日本では、辛抱強く我慢することが美徳とされますが、今後は反対の意味になるかもしれない、とも。
今日は本題に。
きみまろさんが「三年」ならず「三十年」も我慢強く辛抱したのは、昭和から平成にかけての時代。根性が美徳とされる時代のど真ん中です。
次の文章を見ていきます。
・本格的に漫談をやり始めたのは28歳の頃。
繰り返しになりますが、きみまろさんがメジャーデビューを果たしたのが52歳の時。下積みの時期が長かった、遅咲きの著名人のお一人です。
特に、中高年の方は、このストーリーから希望を感じることができますね。20代、30代といった青年層もそうでしょう。
あなたが自分の夢を追いかけているけれど、何年たっても成果を得られていない。自分の望む場所に近づいているよう気がしない。
そんな時に、このストーリーを思い出す。
長く続けていればいつかは報われる。
今はパッとしなくても、つらくても、いつかは報われる。
という元気をもらうことができる。
もう一歩、歩みを進めることができる。前を向いて歩いていくことができる。
でも「続ける」ことが必ずしも正解とは限りません。
「自分に適性がない」とあきらめて方向転換をする。この方が賢い選択、ということもあるかもしれない。
どちらが正しいかは分からない。自分で決めるしかない。そして、自分でその選択を「正解」にするよう行動していく。それしかできないんです。
あなたが「続ける」ことを選んだとしましょう。「自分の夢を追う」ことを決断したとしましょう。
でも、何年経っても成果が得られないとその決断を信じられなくなってしまう。そんな場面は必ずやってきます。
数年、つまり2~3年という期間であっても、それは本当に長く感じる。「こんなに長くやっているのにうまくいかない」と考えてしまう。そんな時は、きみまろさんのストーリーを思い出しましょう。「石の上にも三十年」です。3年ではなく30年です。たった3年なんて苦労のうちに入らない。そう思えませんか。
きみまろさんのように、夢を追い続ける。何十年かかったとしても、必ず望む場所にたどり着ける。きみまろさんは、そのことを証明してくれています。