「行動と見識」KOUSHIのブログ

行動と見識で人生を豊かにする

「自分自身への有能感」とは何か?

 

こんばんは。

嫉妬が生まれる原因は二つある。楠木健さんはこうおっしゃっています。

 

人と比較すること

自分自身の有能感

 

今日は、もう一つの嫉妬の原因である「自分自身への有能感」について見ていきます。

 

自分自身への有能感とは聞きなれない言葉かもしれませんね。その意味するところは「自分自身が優れているという気持ち」。つまり、自己に対する有能感である、とおっしゃっています。

簡単にいうと「自分は価値が高い」から「できる人間と」として認められるべきだ、という欲求のこと。

「自分はこんなにできるのに、何で自分より劣っているアイツが」となるわけです。「人との比較」と「自分自身への有能感」の相性の良さが分かりますね。

自分が有能感を持っていない分野では、他人に嫉妬を抱くわけではない。他人と比較して互いの能力の優劣を考えることもない。その他人に興味がないとさえ言ってもいい。

ある他人を自分と同じカテゴリーに属すると考えていて、そのカテゴリーで自分はできると思っている。なのに、他人のほうが良い評価を得ており、厚遇されていると感じる時に嫉妬が発生する。

 

この説明を聞いたときには軽い衝撃を受けました。

私は嫉妬という感情に振り回され、時には苛立ち、時には反省して生きてきました。

時には反省して、と書きましたが、実際のところ反省したことはごく僅か。だいたいが、ただ苛々し続けるだけでした。状況は変わらずに、それを他人のせいにしていました。何もできない自分をそんな状況に追い込んだのもあいつのせいだ、と怒りを増幅させるばかりでした。

ごくまれにですが、少し落ち着いて考えることもありました。「あれはアイツのせいではないな」と思えることもありましたが、それが嫉妬だったとは考えることはほとんどなかった。ましてや、「なぜ嫉妬が生じるのか?」という問いに対して真剣に考えたことなかった。というよりも、問いかけたことがなかったように思います。

 

この文章を読んで初めて「嫉妬」について考えた。「他人との比較」と「自己有能感」についても初めて考えた。もう何十年も生きているのに、今までまったく思考を働かせてこなかった自分を愚かに感じました。

「なんて無駄な時間を消費し続けてきたんだ…」と残念な気持ちになったのと同時に、心が晴れていくのを感じました。物事の原因を知ることに嬉しさを感じる面がありますよね、私たちには。それが自分の悩みの源泉の場合はなおさらです。

 

「残念ながら、嫉妬という感情を無くすことはできない」

楠木建さんからの学びを得たけれど、私は今後も嫉妬という見にくい感情を発するのは間違いない。でも、その原因やメカニズムを知っていると、少し冷静になれるのではないか、感情を抑えられるのではないか。そう期待をしています。

 

あなたはどう思いますか?

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村