初心者にタレブさんは難しすぎる
こんばんは。
英書を読む習慣。ただ単に1回通しで読むのではなく、何度も繰り返し読むことにによって、その作品から120%吸収することを試みていただきたい。
- 何度も読み返す
- 日本語版も読む
- 音声でも学ぶ
3つを、この順番通りに実践する。
そして、
「原書(英書)に一番先に取り組む」べき2つの理由をお伝えしました。
- 著者の考えを、著者が語るがままに体験できる
- 英書の習慣化の礎となる
「英書を読む」という行為は、「読書×英語学習」の掛け合わせです。
英書生活初期のころには、「英語学習」の部分に時間をかけてほしい。英書を読みなれていないと、どうしても面倒くさくなってしまいます、読み続けることが。
遅々として前に進まない。1日1ページしか進まない、ということもあるでしょう。難解な英語が使われており、かつ著書の考えも深くて、一読しただけでは理解できない。そうなると読み続けるのが面倒になってしまうかもしれません。
だからこそ、向き合う本は「自分が興味を持っている対象」「大好きな著者の作品」を選ぶことが大切です。
そこを無視して「スキルを上げるために読んでおかねばならない」「話題の本だから読んでおくべき」といった理由で英書を読み始めると、毎日の英書時間が苦痛になってきます。
英書生活初期においては、「自分が興味を持っている対象」「大好きな著者の作品」を選択する。このことは忘れないでほしいですね。
1冊の作品を読破するのに、もしかしたら数カ月かかるかもしれません。でも、その時間はあなたの英語能力向上に確実に寄与してくれます。そして、その後の英書生活を楽しいものにしてくれます。英語に苦労することなく、作品自体を楽しめる状況を、より早く導いてくれます。
さらに、英書生活初期における著作の選択においては、もう少し現実的な視点を持っておいた方がいいですね。
最初からあまりに難しい英書に取り組むと、たとえ、それが自分の興味の対象だとしても、挫けてしまう可能性が高くなりますから。
以前も紹介しましたが、私の大好きな著者にNassim Nicholas Talebという方がいます。
ナシム・ニコラス・タレブさんの作品は原書を何冊も読み込んでいます。
もしタレブさんのことをご存じないとしても、『ブラック・スワン』という著作はご存じの方は多いでしょう。著書自体をご存じなくても「ブラック・スワン」という言葉や、その意味するところを聞いたことがある、というかたもいらっしゃるかもしれません。
この本は本当に難しいです。日本語版でも理解するのが容易ではありません。原書ではなおさらのこと。
こういう本を英書生活初期に選択すると、挫折してしまうかもしれません…。
まずは身の丈に合った、難しくない英文、易しい内容の本から始めるのが現実的です。
明日に続けます。