トラブルを活かせるか 流されるか
生きていると大小にかかわらずいろいろなトラブルに巻き込まれますよね。
「人生はほとんど思い通りにいかない」という前提で生きることが、「幸せの秘訣」です、と以前書きました。
とはいえ、トラブルに遭遇すると感情が揺り動かされて、平静を保てない自分がいます...。
唐突ですが、私は給湯器のトラブルに遭遇したことが何度もあります。
真冬にシャワーを浴びようと浴室に入って「お湯が出ない!」という経験を何度もしています。
前世で給湯器と何かあったのかもしれません。(笑)。
そのトラブルからの気づきを書いてみたいと思います。
トラブルに踊ってしまった、反省すべき経験からの気づきです。
ある年の仕事納めの日でした。家路の途中で、自分のアパートの近くでパトカーのサイレンが点滅しているのに気づきます。
何と、二台の車の衝突して、その弾みで一台がアパートに突っ込んでいたのです!
といっても、アパートの角をかすった程度のようす。2階に住んでいた私には関係ないように思えました。
電気もガスも問題なく使うことができ、普通に一日を終えました。
翌朝シャワーを浴びようと浴室でスイッチを入れるが反応なし。悪い予感がします。
脱いだ服を来て外に出ます。なんと給湯器が大破していました!昨晩の事故の影響がこんなところに出ていたのです。
電話で管理会社に直ぐの対応を依頼するも、「年末ですからね、いつ直るか分かりませんよ」と冷たい対応。
この対応に腹を立てて、その感情を引きずるという愚を犯してしまったのです...。
結果的には、ガス会社と不動産会社の方が応急処置をしてくださったおかげで、夕方にシャワーを浴びることができました。
それまでの約7時間、私は何をしていたのか?
ただイライラしていました...。
実際には本を読んだりネットでの調べものをしていたのですが、それらに集中できずにいました。
真冬にシャワーを浴びれないという事実に、管理会社の対応への不満が加わり、冷静さを失ってしまったのですね。
直ぐに外出できない環境になったことで「読みたかった本に向き合う時間が取れた」、「正月の旅の計画を立てる時間が取れた」といったように、前向きな気持ちを持てれば、実りのある時間を過ごせたはずです。
それができずに、ただ感情に流されて、生産的なことができませんでした。
自分でより不幸な状況をつくってしまったのです。
このように、トラブルに遭遇してしまった場合にどう対処するか?
その手段を持っていると人生をより楽に生きることができると思います。
・気持ちを切り替える
・気にしない
・物事の良い面を見る、ポジティブに考える
これらができればベターですよね。ただ、未熟な自分はいつもそのように考えられるわけではありません…。
・この出来事は自分を成長させてくれる「訓練」だ、とありたがく思う
・話のネタを手に入れることができた、とありがたく思う
といったように、少しでも「そのトラブルから何かしらの利益を得よう」といった考えを持つように心掛けています。
トラブルの度にいつもそのような考え方を持てるわけではありません。
ですが、「トラブルに踊らずに、逆にそれを利用する」ということを心掛け、心の平穏という成功体験(?)を何度か獲得することで、より自然にそのように考えられるのは確かです。
何ごとも習慣ですね。トラブルにあったときは習慣化のチャンスと捉えましょう。