断る力 頼まれごとの取捨選択
昨日までの記事で、旅を利用した「断る力」の訓練についてお話ししましたがいかがでしたでしょうか。
心の優しい人は、他人の頼みごとをなんでも受け入れてしまいがちです。
自分の感情や意思に反していても、他人の心を気にしすぎて、断れないという選択を受け入れてしまう。また、他人を思いやるばかりに、断らないという選択をとってしまう。
もしあなたが、このように、いわば盲目的に頼みごとを受け入れてしまう、そして、そのことを惨めに感じているようであれば、その悪習に風穴を開けるアクションをとることをお勧めします。
そのひとつの方法として、旅での「断る」経験は有効ではないでしょうか。
そして、「断る」ことに対して抵抗力をなくしていく。
さらには、「頼まれごと」を取捨選択できるレベルに行ければベターです。
明らかなセールスの場に限らず、日常の生活において、他人から依頼されること、頼まれることは多いですよね。
他人との関わり全てが、頼まれごとで成り立っている、といったほうがより正確かもしれません。
「頼まれごと」を広義の「セールス」の中に含めて考えることもできます。この意味では、私たちは皆セールスの世界に生きているとも言えますね。
生きる上で避けては通れない「頼まれごと」に対して、どういう選択をするかが、その人の生き方を型作ると言えると思います。
個人的には、「人の頼みごとを引き受ける」ことをポジティブにとらえています。
頼まれごとを引き受けることで、
・他人からの信頼を得られる
・成長できる
・新たな機会が手に入る
・新たな世界に行ける
といったメリットがあるからです。
一言で言うと、「人の頼みごとは自分のステージをあげるチャンスである」、ということになります。
今の自分とは異なる状態や環境を手に入れたければ、他人からの頼まれごとはむしろ積極的に取りに行くべきでしょう。
自分の能力を鍛えてくれる、開発してくれる頼みごとには、前向きにYesと言う。
自分を外の世界に連れていってくれる頼みごと、お誘いには、積極的にYesと言う。
このように「頼まれごと」を取捨選択して、戦略的に生きていきたいものです。