なぜ「キンミヤ」と名付けられたたのか その名前に秘められたストーリー
こんばんは。
本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。
キンミヤの話から派生し、製造元の宮崎商店についてのお話をしてきました。キンミヤだけでなく多種多様なお酒を造っている総合酒造メーカーで、ビールを除くすべてのアルコール飲料の製造免許を有しているのです。
ここにきて、キンミヤ自体についての説明が不足していることに気づきました。いつもながら大事なことを忘れてしまいすみません…。
皆さんは、宮崎商店のこの甲類焼酎がなぜ「キンミヤ」と名付けられているかご存じでしょうか。
「ミヤ」については、「宮の雪」のお話をした時にお伝えしましたね。三重県に鎮座する伊勢神宮と宮崎本店の屋号に因んだ「宮」です。
それでは、「キン」は何に由来しているのでしょうか。
それは、宮崎本店で社運を賭けて作るお酒であること、そしてそれが売れてほしいと思いから「金」という文字を用いたと言われています。
「売れてほしい」という思いが「金」に繋がることは何となくわかるような気がしますが、「社運を賭けて」とはどういうことでしょうか。
キンミヤは甲類焼酎なのは何度もお伝えしてきましたね。甲類の焼酎は連続蒸留でつくります。連続蒸留とはその名の通り連続的に何度も蒸留する製造方法です。
連続蒸留はいわば工業的な作り方で、大量生産をすることで低コストに繋がります。甲類焼酎が本格焼酎に比して安い理由の一つは、工業製品として大量に作ることとも言えます。
ですが、低コストの甲類焼酎製造を可能にする連続蒸留装置は非常に高価なもので、体力のある酒造大手でなければ簡単に導入できないものでした。
三重県で最も生産量の多い酒造とはいえ、宮崎本店にとって、甲類焼酎を作る装置を導入することは、まさに「社運を賭ける」決断であったのです。
こうして、「金の宮」、「キンミヤ」の名が誕生したのです。
まさに、宮崎本店が社運をかけて作り出した甲類焼酎である「キンミヤ」。
このストーリーを知ると、さらにキンミヤをいとおしく感じるのではないでしょうか。