ベトナム フエで確信 「不自由よりも体験」という姿勢が旅を面白くする
こんばんは。
今日も私のブログをご訪問いただきありがとうございます。
今日もベトナム フエでのホテル体験の話を続けます。
エアコンの電源が入らない状況で、ホテルのご主人のお子さんと思われる少年は部屋を出て行ってしまいました。
「諦めて出て行ってしまったのか?」と心配していましたが、しばらくすると、彼は小さな段ボール箱を手にして私の部屋に戻ってきました。
その中に何が入っていたか分かりますか?
なんと10個以上のリモコンが入っていたのです!
ホテル側の管理がずさんなのか、または、エアコンを使わせない作戦なのか、もしくはその両方なのか、その真意は分かりませんが、部屋にあるエアコンとリモコンがマッチしていなかったのですね。
彼は一つのリモコンを取り出し、エアコンへ向けてスイッチを押します。エアコンはピクリともしません。
別のリモコンで試みるも同様の結果に…。
その後は私も加勢し、二人で片っ端からリモコンを取り出しトライを重ねていきます。ですが、結果が伴いません…。
そこで、私たちは気づきます。
「エアコンとリモコンに書かれているブランド名が一致しないとダメじゃないか」と(笑)。
こんな基本的なことに気づかなかった私たちは、お互いの顔を見あって笑いました。
そして、ようやく電源がつくものを見つけたのでした。
これは面白い体験でした。
二人ともなぜか笑い続けて、この作業に勤しみました。なにか距離が縮まった感じがしましたね。
言葉が分からなくても通じ合うことはできるんだな、と実感しました。
固い握手を交わした後、彼はロビーへと戻っていったのでした。
こういう体験をどう捉えるかは人それぞれだと思います。
おそらく並以上のホテルに泊まっていたら、こんな機会はなかったと思います。仮にエアコンが動かない場合には、速やかに対処してくれるでしょう。
また、このようなホテル側の落ち度に腹を立てる方もいるかもしれません。ホテルのサービスという観点で考えれば、質が低いのは間違いありませんからね。
私はこのような体験を本当にうれしく感じます。このトラブルがなかったら、少年と一緒に問題解決をするような経験はできなかったのですからね。
少しの不自由よりも、体験を得ることのほうが重要だと思いませんか。
トラブルを歓迎しましょう。
そうすることで、旅がもっと面白くて、貴重なものだという思いを強くすることができるでしょう。