「訊く」ことが重要 外国人にサーモンが人気だった本当の理由
こんばんは。
本日もこのブログにご訪問いただきありがとうございます。
昨日の話を続けますね。
「外国の方は鮭が好きである」という仮説に疑いを持たない私は、ある外国人のお客様に聞きました。
「西洋の方はSalmonがお好きなんですかね?」
実際には、
「お好きなんですよね?」
と、さも当然のような言い方をしたと記憶しています。
この問いに対して、男性が答えてくれました。
ちなみに、アメリカ人の男性らしく、いかにも「nice guy」の雰囲気をかもし出しながら、明るく、優しく話してくれたのを覚えています。
「確かにSalmonは好きだよ。だけど、本当はもっと日本ローカルのものも食べたいと思った。けれど、メニューを見てもどんな料理か分からないものばかり。そういうのを頼むのは躊躇しちゃうよね。」
そうなのです。
実際には、外国の方にとっては、
「鮭はイメージできる」
が
「ほかの料理はどんなものかイメージしにくい」
だけだったのです。
「Grilled salmon」であれば、どんなものが出てくるか想像できますよね。外れはありません。
これが、佃煮やさわらの西京漬けと言われても、どんな味か想像できません。
彼らにはそのような文化がないのですから。外れを引く可能性も高いですからね。
過去のお客様を思い返してみると、まさに同じことだと感じました。
メニューの説明を求めてくるお客さんもいましたし、自分でスマホで調べる方もいらっしゃいました。
私の(つたない)説明で何となく「どんなものか」が分かったとしても、実際にそれをオーダーする価値があるかまでは分からない。彼らには経験がないのですから、イメージができないのです。
しかも、どのメニューもわりかしお値段が高めなので、「失敗をしたくない」という思いを強くさせた面もあると思います。
迷うことなく、すぐにSalmonを頼むお客さんもいました。とくに料理へのこだわりがなく、何かつまめるものとして分かりやすいメニューとしてSalmonを注文していたように思います。
いずれにしても、「外れの可能性が少ないSalmonを頼む」という選択に至り、それがSalmonの高いオーダー率に繋がっていたのです。
「もっと早くお客さんにオーダーの理由を聞いておけばよかった」と反省したのでした…。
ちなみに、そのカップルは
「このSalmonは最高だよ。」
といかにもアメリカ人らしい優しさを示してくれたのはいうまでもありません。