究極の市場価値
こんばんは。
今日も楠木建さんの書籍
『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』(ダイヤモンド社 2016年)
から私がとっていたメモについてお話します。
今日も、仕事について考えるうえで感銘を受けた内容をご紹介します。
メモの表題は
「究極の市場価値」
続くメモの本文は
「『あいつは稼げるよ』、『あいつは頼りになる』と思われるのが最大の価値。ビジネスの世界では、これこそが誰もが一番カネを払って買いたくなる能力。」
このメモが、どういう相談に対する回答の中で書かれていたのか正直よく覚えていません…。
ただ、「『あいつは稼げるよ』、『あいつは頼りになる』と思われるのが最大の価値」という部分に大きく頷き、メモをとったことは覚えています。
この文章を読んだときに、自分の身近にいる「凄い人」のことが頭に浮かんだのです。
凄いというのは「この人なら大丈夫」「この人なら何とかする」と思わせる雰囲気において。
それは私個人が感じていただけでなく、周囲の多くの人も感じていたと思います。
事実、彼は転職後の企業において、短期間で経営層の一角を占めるに至りました。
「この人なら大丈夫」「この人に任せておけば何とかなる」
なぜそう感じるのか? それが具体的にはよく分からずにいました。ですが、この文章を読んで、その答えを知ったように感じたのです。
その人はなぜか商談をまとめ上げる。特に困難な状況において逆転勝利を収めることが多かった。
そのような実例を何度も見聞きしました。
有り体の言葉で言えば「戦術」に長けている。困難な状況に挫けるのではなく、その状況を挽回し切り開く施策を瞬時に、そして、立て続けに実行に移していく。
それは本当に見事としか言いようがない。特に、その精神力・バイタリティに憧れました。
一方で「戦略」については無頓着でした。大学院でMBAを学んだような人から、不満を示されたことも多々あったようです。「行き当たりばったりである」と。
確かに、困難な状況を作らないための「戦略」への意識が足りず、自らが率いるチームを不利な状況に置いてしまたという面があったのかもしれません。
ですが、彼は自分のやり方を貫いていました。そして「最終的に稼ぐ」という実績を残していった。
彼が積み上げてきた実績が「この人であればやってくれる」「こいつは仕事を持ってくる」と思わせた。
それが、企業の上層部から引き立てられることに繋がった最大の要因だと思います。
大切なのは「目に見える実績」。
経歴書に書かれた「後付けの実績」ではなく、「リアルタイムで周囲が知ることができる実績」。
あなたの周囲にも、「あいつは稼げる」と思わせる人はいませんか?
そう思わせる要因は一つではありませんが、最大のものは「あなたが見た、その人の実績」ではないでしょうか?
実績が伴わなくても「あいつはできる」と思わせることはできるかもしれません。
ただ、それはいつまでも続かない。そう感じます。