「好き嫌い」を肯定する
こんばんは。本日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
今日も楠木建さんの書籍
『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』(ダイヤモンド社 2016年)
から私がとっていたメモについてお話します。
以前書きましたように私はA4サイズ2枚にメモの要点をまとめていました。
まだこのブログでお伝えしていないメモの表題は残すところ4つのみ。そのうち3つは仕事人生を考えるうえで大きな響きとなった内容でした。
今日は、楠木建さんを語るうえで切っても切り離せない、もう1つのメモについてお話しします。
その表題は
「好き嫌いは変えられない 抽象化でツボをつかむ」
続くメモは
「『好き嫌い』は人間の本性の最たるもの。これはそうそう変わるものではない。」
「自分の好き嫌いをむき出しの具体で語るのではなく、自分の『好き嫌いのツボ』を知り、それを軸にして話をする。一段階抽象化して相手に説明する。」
「抽象化の基本は、自分の具体的な好き嫌いの背後にある『なぜ』を自問自答すること。なぜそれが好きなのか、それが嫌いなのか、抽象化してツボをつかむ。それぞれの価値観が浮かび上がり相互に理解が深まる。」
となっています。
まず、最初のメモを見ていきます。
「『好き嫌い』は人間の本性の最たるもの。これはそうそう変わるものではない。」
「好き嫌い」は楠木建さんの書籍のキーワード。
楠木建さんは「好き嫌い」を関した書籍を何冊も出版されています。
下記の記事を参照していたければ、と思います。
「好き嫌い」というと、ネガティブな意味合いを含んでいるように感じます。あなたはどう思われますか?
自分の子供のころを思い出してみましょう。
食卓で「好き嫌いせず何でも食べなさい」と言われたことはありませんか?
わが子の「食べ物の好き嫌い」をなくしたい、という親の気持ちはわかります。
偏った食事が子どもの健康や成長に悪い影響を与えるかもしれない。そう感じると、どうしても「好き嫌いはダメ」と言いたくなってしまいますよね。
幼少時代に繰り返し言われた「好き嫌いはダメ」は私たちの意識の深層にとどまり、その後の生活の至るところで影響を与えているのではないでしょうか。
自身のこれまでの人生を振り返ると、このことが当てはまるような気がするのです。「苦手で嫌いなこともやらなくてはいけない」という思いが心のどこかに潜んでいるような。
そんな私だからこそ、「好き嫌い」を絶対肯定する楠木建さんの考えに惹かれたように思います。
あなたの場合はどうでしょうか?
楠木建さんの「自分の好き嫌いに忠実に好きなように生きよう」という言葉は、生真面目な人や周囲を気にしすぎてしまう人にとっては、勇気を与えてくれるような気がします。(少し大袈裟ですかね。)
明日に続けます。