自分の言葉で定義する
こんばんは。本日もこのブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
今日も楠木建さんの書籍
『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』(ダイヤモンド社 2016年)
から私がとっていたメモについてお話します。
今日のメモの表題は
「自分の仕事を自分の言葉で定義する」
これに続くメモは
「自分の適性なり、仕事の土俵を、自分にとって最もしっくりくるオリジナルな言葉で定義することが肝要。」
「人間は言葉でしかものを考えることができない。自分の得意技や自分が戦うべき土俵を、自分自身が一番しっくり来る言葉で認識しているかどうか。これがキャリアにとって非常に重要な意味を持っている。」
「例えば『自分は芸者である』と自己定義。これはあくまでメタファー。仕事の自己定義は自分の『芸風』の形成の基盤になる。」
「その人に固有の『芸風』としか言いようがないものが、キャリアを通じて最大にして最強のよりどころになる。芸風は自分で決め、定め、練り上げていくしかない。」
となっていました。
自分の仕事の定義について考えたことはありますか?
ここでのポイントは「自分の言葉で」という部分です。
ですが「自分の言葉で」のみならず「一般的な」定義でも考えたことがあるでしょうか? 漠然とは感じ考えたことはあっても真剣に考えたことはない。そのような人が多いのではないでしょうか。
「あなたの仕事は何ですか?」と質問をすれば、「サラリーマン」「主婦」「○○企業の会社員」「医師」「大学教授」といった、立場や職種、属する企業等を答えるのが一般的です。
もう少し詳しく「○○系の職務」「○○が専門」という答えが返ってくるかもしれませんが、それでもそのレベルまで、というのが多数派のような気がします。
世の中の標準的な定義を使ってもこの程度の言葉にとどまるのだとすれば、「自分の言葉で」定義を考えている人はさらに少ないでしょう。
多数派から抜け出す鍵が「自分の仕事を自分の言葉で定義する」から見いだせるかもしれません。
最初のメモから細かく見ていきたいと思います。
「自分の適性なり、仕事の土俵を、自分にとって最もしっくりくるオリジナルな言葉で定義することが肝要。」
このメモをとったのは、「仕事における適正」についての相談についての回答の場面。それに対する回答が上記のメモであったと記憶しています。
さらに次の文章
「人間は言葉でしかものを考えることができない。自分の得意技や自分が戦うべき土俵を、自分自身が一番しっくり来る言葉で認識しているかどうか。これがキャリアにとって非常に重要な意味を持っている。」
言葉でしか考えられないのだから、言葉で認識することが必要。これは分かる気がしますが、そもそもなぜ自分の仕事の定義を考えたほうが良いのか? まだ明確になっていませんね。
続く文章は明日に続けます。お付き合いいただけるとありがたいです。