能動的な取り組みは記憶に定着しやすい
こんばんは。
英語学習の3大基本ルールの3番目「声を出して、手を動かす」についての話を続けます。
私が英語学習を始めた時に無意識に取っていた方法、それが「声を出す」「手を動かす」です。
具体的には、単語や文章を繰り返し音読し、さらには、声に出しながらノートに書く、という行為です。
これは、
能動的な活動
といえるでしょう。
「読む」という受動的な活動に加えて、「声に出して、手を動かす」という能動的な活動を加えることで、記憶の定着が強化されます。
受け身の活動では、集中力が散漫になりやすいとお話しました。能動的に物事に取り組めば、その罠に陥りにくくなります。
会議で発表をする人が眠りに落ちてしまうことはありませんよね。能動的にならざるを得ませんから。
「読む」というのは頭だけで覚えようとする行為です。ご存じのように、この「頭」というのがあてにならないものなのです。意識はいろいろなところに飛んでいきます。集中しているようでも、別のことを考えてしまいがち。
そこで、手も一緒に動かす。そうすることで、脳に学習内容を印象付けることが容易になります。
注意しないといけないのは、書くことが目的の単純作業になってしまうこと。ひたすら同じ単語を書き続けていると、いつの間にか機械的な作業をしているだけで、その英単語が頭に入っていない、ということが起こりえます。
さらには、声に出すこと。これが一番のポイントです。
声に出すことで、覚えようとしている対象を意識することができます。
書くときに「手を動かす」、書いた字を「目で見る=読む」、声を出す時に「口を動かす」。
「声に出して、手を動かす」ことは、この3つの機能を使うことになります。もう1つ忘れていけないことがありました。それは、自分の声を「耳で聞く」。これも含めると4つの機能ですね。
これらの機能を使うことで、学んでいることを脳に印象付けやすくなります。自分の「能動的な」経験として記憶として定着しやすくなるのです。
「声に出して、手を動かす」
これは本当に大切な視点です。ぜひ活用してください。
「手を動かす=書く」の難点は、机の上でなければできないこと。一方で、「声に出す=音読する」はいつでもどこでも実践することができます。許される環境の中で、できる限りの機能を使うことをおすすめします。
「読む」だけの学習よりは、確かに手間と時間がかかります。面倒に感じるかもしれません。ただ得られる効果を体験いただければ、その価値がわかると思いますよ。