「行動と見識」KOUSHIのブログ

行動と見識で人生を豊かにする

「未完成で中断する」の有効性を神経経済学で考える

こんばんは。本日もお立ち寄りくださりありがとうございます。

 

「時間がきたら途中でもやめる」は心理学でもその有効性が説明されている。昨日はこのことについてお話しました。

 

「時間がきたら途中でもやめる」

あなたはこの言葉を聞いた時にどう感じますか? 

「途中でやめるのは良くない」

「終わりまでやるべきだ」

「少なくとも切りの良いところまでやってから終えるべきだ」

と答えるのが一般的かもしれません。

 

「切りの良いところまで続けて完了させる」というのは良さそうですよね。その方が気分もスッキリしますし、次の日は、新たなタスクを一から始めることができます。

 

ですが、本当にそうなのか? ということを考えたことはありますか?

 

あることを成し遂げるのに一番難しくて、しかも重大なのは「始めること」「着手すること」です。

新しいことをなかなか始められない。ある課題を過度に難しく考えすぎてなかなか手が付けられない。逆に簡単に考えすぎて、「後でできる」と先延ばししてしまう。

「始めること」の難しさを実感している方は多いのではないでしょうか。

同時に、「いったん始めてしまうと続けられる」という経験もお持ちでしょう。 

このように「着手する」は物事を為すのに、最も難しく、同時に最も重大な影響を与えるファクターなのです。

 

ここで「切りの良いところまで続けて完了させる」を見てみましょう。

こくすると、次の日は新しいタスクに取り組むことになります。新たなことに「着手する」ことになるのですね。そうすると、なかなか始められない、という落とし穴にはまりやすいのです。

 

あるタスクがそれだけで完結するものならまだいいかもしれません。やり終えた時の気分の良さ。これも幸福感を増してくれますし。

ですが、何かしら次のタスクに関連するような場合にはマイナス面のほうが大きい。私たちは「やり終えた」と思うと、その内容を忘れてしまう傾向があるのです。次の日に始める新しいタスクが前日完了した課題を前提としていた場合に、その課題の内容を思い出す、というプロセスが追加されてしまうのです。

 

「一時の充実感」と「次回に増えてしまう負荷」のどちらをとるのか。言い換えれば「短期的なメリット」と「長期的なメリット」のどちらを選択するのか、とも言えます。

私たちは、目の前にある報酬に飛びついて、将来得られるべき報酬を軽く見る性質があります。このことも覚えておいてた方が良いでしょう。

 

「時間がきたら途中でもやめる」は神経経済学でも裏付けられた、効果的な方法なのです。

 

明日に続けます。

 

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