「未完成で中断する」 歳をとることで身に付くこと
こんばんは。本日もお立ち寄りくださりありがとうございます。
「未完成で作業を中断すること」の有効性について、心理学並びに行動経済学の観点からお伝えしました。
「未完成の状態で終わらせる」ことは「勢い」を利用することでもあります。
前日未完のタスクは意識にとどまり続けているので、その日に「始める」ことの難易度が低い。そのタスクの続きをこなすことは、前日の仕事の勢いを利用しやすい。すぐさま、そのタスクに入っていけるのです。
ゼロの状態から新しい作業を始めるのは難しい、腰が重い。ようやく始めたとしても「勢い」を得るには時間とエネルギーが必要となる。この非効率な状況を作らない方法、とも言えます。
自分の経験から実行していた方法が、実は心理学と神経経済学で有効であると裏付けられていた。
この体験は嬉しいですよね(と自画自賛…)。
あたかも、この方法を自ら会得したような言いようになっていますが、実はそうではありません…。
正直に告白すれば、それは「無理をするのが辛くなってきた」という自身の加齢による影響が大きいのです。
若いうちは無理をしても疲れを感じなかった。歳を重ねると無理がそのままパフォーマンスに直結する。そのことを思い知ったのです。
週末明けの月曜日は、精神的にも肉体的にもリフレッシュされていますよね。(必ずしもそうでないこともありますが…)
やることが溢れているような状況においては、元気なときに多くの業務をこなしたい。そう思って全力投球をしてしまいがち。
「先々の負担を減らすために、前倒しで業務をこなしていく。「貯金をしておけば後が楽になる」という思いもあります。
これ自体は悪いことではない。「前倒しで物事を進めていく」と心の余裕も生まれ、実際の環境だけでなく精神的にもゆとりを持つことができるのですから。
長らくこの考えで仕事をしてきたのですが、最近はそれができなくなってきた。
ここ1年は本当に忙しい時間を過ごしました。特に昨年の今頃は時間に追われている感じで全く余裕がありませんでした。
今思うと、いけなかったのは月曜から夜遅くまで業務に取り組んだこと。
「やれるときにできるだけ多くをこなさねば、こなしたい。」という思いが強く、無理をしてしまったのです。
週明けの初日ということもあり、まだエネルギーに満ち溢れています。その時はそれほどの疲れを感じることはないのですが、実際には「疲れ」が生じています。この調子で火曜日水曜日と時間を重ねていくと、早くも水曜日の夕方頃には「かなりの疲労」を感じるようになります。
若いころは疲れを感じながらも乗り切れる体力と気力があったように思うのですが、歳を重ねるとそうはいかない。「疲れ」がパフォーマンスの悪化に直結する。そのことを嫌が応にも思い知らされたのです。
明日に続けます。