「食べ放題」を避けるべき理由
こんばんは。本日もお越しいただきありがとうございます。
魅惑的な「飲み放題」。
ドリンクバーやお酒の飲み放題について考えてきました。
「元を取る」という観点で考えると、客側の分が悪いのがお分かりいただけたと思います。
では、「食べ放題」はどうでしょうか?
もしあなたが大食いファイターのように物凄い量を食べるなら、「食べ放題」は断然お得ですよね。
そんなお客さんばかり来るようならば、店側にとってはたまったものではありません。
まあ、大食いファイターはともかく、「食べ放題」にくるお客さんは一般人よりは大食いの人が多いかもしれません。それでも、お店側は儲かるのでしょうか?
お店側のコストは料理の食材といった変動費と、店舗やスタッフの給料といった固定費から成っています。お店側は材料費よりも高い価格を設定し、その差額で固定費を回収する。回収した後その差額が大きくなればなるほど儲けが増えていくことになります。
例えばお客さんが2人前分、3人前分食べたとすると、材料費も同じ分だけかかるのですが、3人前食べられたとしても利益が得る価格設定にしておければ、儲けが出ます。そして、「食べ放題」に惹きつけられて来店する客数が増えればその分だけ利益が増えていきます。
ビュッフェのレストランはもっと儲かります。大量の料理からお客さんが好きに取って食べる方式。バイキングとも言いますね。どちらも和製英語ですが。
まず、シェフがまとめて大量の料理を作れるのが効率的。
また材料費も抑えられる。何を作るかは店側で決められるので、仕入れに無駄がない。不要な食材を在庫に持たなくて済む。
そして、お客さんに料理を運ぶ接客スタッフは不要。
今度は客の立場で考えてみましょう。
例えば焼肉の食べ放題。食べられる肉の種類によって価格帯が分かれているのが一般的ですよね。高級な肉を食べようと思うとそれなりのお値段になります。高い肉だけを食べ続ければ元がとれるかもしれませんが、そもそも同じものを食べ続けることに飽きがくる。原価が安い他のメニューも口にすることになり、いつの間にかお腹が満たされてしまう。
そして、ビュッフェの場合。そもそも入場料がそれなりのお値段ですよね。そして、店側が準備した料理を複数選んでいると、やはり原価の安いものも知らぬ間に選んでしままう。レストラン側もそこは心得ていますからね~。お腹が満たされて高級なものは思いのほか食べられなかったりする。
何より、単品で適量の料理数品で済んだのに、ふだんは食べない量に対して割高の料金を支払っている時点で負けています。
「元を取る」という観点では、客側に「勝ち」はないと言っていいかもしれません。
なにより元を取ろうとして食べ過ぎること自体がよくありませんよね。
食べ放題を終えて心地よい気分に浸るよりは、食べ過ぎで気分が悪くなる。そんなことはありませんか? 私はしょっちゅうです…。
これは健康にも良くないし、精神的にも満たされません。その日の残りの時間を無駄にしてしまうだけでなく、翌日にもひきずったりしたら目も当てられませんね。
「食べ放題」は避けるべき。そう思います。