お酒の「飲み放題」はお得なのか?
こんばんは。
魅惑的な「飲み放題」「食べ放題」という言葉の響き。
でも、これは本当にお得なのか? あなたは考えたことはありますか?
昨日はドリンクバーについてお話しました。
「元を取る」という観点では、あなたに勝ち目はありません。
というよりも飲み物の原価が安すぎるので、ドリンクバーに限らずファミレスで高いお金を払ってドリンクを注文している時点で負けなのですね。
今日は私の得意分野のお酒の「飲み放題」について見ていきましょう。
以前の記事でも、お酒の原価率について書いています。
学生時代の居酒屋のアルバイトで生ビールを何杯もシンクに落としてしまった私。うろたえる私への「気にしなくていいよ」という店主の優しい言葉とは裏腹の苦虫を嚙み潰したような表情。
「時間がある時に好きにお酒を飲んでいいよ」という誘いに乗って知り合いの居酒屋を手伝った私。休憩時間にビールサーバーに手を伸ばした私への「ビールはダメだ! 酎ハイにしろ!」との店主の叱責。
今でも覚えています…。
そうです、ビールの原価率は高いのです。お店にとっては飲み放題でビールを大量に飲まれてしまうと痛いのです。
スタンダードな飲み放題プランにビールが含まれていない。そんな居酒屋さんもありますよね。ビールを飲み放題にするにはプラスの金額が必要だったり。それはビールの原価が高いからなのですね~。
私のようにビールが大好物で何杯でも飲めるというお客はお店にとっては困ったひとなのです…
でも、だいたいの人がビールを1~2杯飲んだ後に酎ハイやハイボールに流れていきます。お口直しとして緑茶ハイや烏龍ハイを頼んでもらえるとお店側はさらに儲かります。これらはビールに比べたら本当に原価が安い。それでいてビール並みの価格設定ときている。お客さんに「飲み放題で得をした」と錯覚させるにはもってこいなのです。
中にはお酒をあまり飲まないのに仲間や同僚に連れてこられる人もいますから、お店側は損をしない仕組みです。さらには、原価率の低いおつまみメニューを少し高めに設定することで、利益を稼ぐことができます。
トータルで考えれば「お酒の飲み放題」は店側の勝利に終わります。
客側での数少ない勝ち組はビール党です。(この勝利に何の意味があるのか、という疑問は残りますが…)
ビールが大好きで大量に飲む方。そういう方でなければ、飲みたいお酒を適量飲んだ方が大損しませんよ。
では「食べ放題」はどうでしょうか。
明日に続けます。