私たちは弱くて自分勝手で易きに流されてしまう
こんばんは。
人には言葉と行動を一致させようとする性質がある。それは自分に対しても、他人に対しても。昨日はそんな話をしました。
「自分に対してもそう思うのなら、わざわざ自分の目標を他人に宣言しなくてもいいのでは?」
そう思われるかもしれません。
でも、人はそんなに強くないのです。そして、人は自分勝手なのです。
誰にも知らせず自分の心の中だけで行った決心。
行動が伴わない時に私たちがとるのは「決心を都合よく修正する」といった身勝手な解釈や「今は決心を実践するには時期が悪いといった言い訳、はたまた「そもそもそんな決心はしていなかった」という開き直り。言葉に行動を一致させるのではなく、行動に言葉を一致させてしまうのです。
認知的不協和の例としてよく挙げられるのが喫煙者の不協和ですね。
1. 喫煙者(私)はタバコを吸う
2. タバコを吸うと肺がんになりやすい
この2つの認知があった場合に、このままだと「喫煙者(私)は肺がんになりやい」。
このとき1のほうを変えて
1. 喫煙者(私)はタバコを止める
2. タバコを吸うと肺がんになりやすい
となれば、「私は肺がんになりやすい」という状況から脱することができます。
でも、なかなかそうは簡単にはいきません。この人がタバコを止めたくない場合に、
1. 喫煙者(私)はタバコを吸う
2. タバコを吸うと肺がんになりやすい
3. 私のおじいさんはタバコを吸い続けても今なお長生きしている
といった自分に都合の良い要素を追加してタバコをやめようとしないのです。
競馬でも認知的不協和の例をみることができます。
馬券を買ってしまえばもうその予想は変えることができません。そうなると、購入後には自分が選んだ馬の強さをどんどん見出したりしますw
話が脱線してしまいすみません…。
人は易きに流されてしまいます。外部の力を利用しないと、知らぬ間に楽な方に流れてしまう。だからこそ「公言する」ことは重要なのです。
以前記事にした「締め切り効果」。
これも外部の力を利用するものです。意志に頼っては行けません。強制力を働かせないと、私たちは成長できない。現状維持どころか後退してしまうかもしれない。
外部の力、強制力を活用する強力な方法の一つが「公言する」こと。
このパワーの凄さを知らない人が多いように感じますね、特に日本では。
「有言実行」が評価はされるのですが「不言実行」がより称賛される雰囲気がありませんか。「あれこれ言わず、だまってなすべきことを実行する」人がより高い評価や信頼をえるような風潮が。私もそういう考え方に共感を覚えるところはありますが…。
でも「不言でかつ実行しない人」が大勢いることを忘れてはいけません。その一人にならないためにも「有言実行」を心掛けることを大切にしたい。
明日に続けます。