エゴ・本当の強さ・引き受け、これらが解釈力につながっている
こんばんは。
田坂広志さんの『人生で起こること すべて良きこと』からの学び、今日も続けます。
昨日は「引き受け」についてお伝えしました。
「引き受け」とは本来他人に直接の責任があることでも自分の責任として引き受け、それを自分の成長に結びつけようとする心の姿勢。
この「引き受け」と「エゴ」にはどういう関連があるのか? このことへの言及も忘れられていません。
その「引き受け」ができると大きく成長していける。
「引き受け」を容易に身につけることができないのは「小さなエゴ」がそれを妨げるから。逆に成長したいという「大きなエゴ」の声に従うことができれば「引き受け」ができる。「引き受け」をするとき我々は「真の強さ」を身につけていく。
起こった出来事の意味を正しく解釈するために「エゴ」を見つめる。そして「小さなエゴ」を「大きなエゴ」へと育てる。
同時に、そのように解釈できるようになるためには「本当の強さ」を身につけていないといけない。
「本当の強さ」を身につけるためには「引き受け」が必要。
「エゴ」「本当の強さ」「引き受け」の関係性が分かりますね。
同時に私が感じたのは、「起こった出来事の意味を正しく解釈する」というのは簡単ではない、ということ。
「解釈力」が大切だというのは良く見聞きする話ですよね。「そこにあるのは事実ではない。あるのは解釈だ」というような言葉も聞いたことがあります。
解釈が大事なのはわかっていても、どうやって「解釈」をすればよいのか、ということについて具体的に説明された文章を読んだ記憶があまりないのですね。皆さんはいかがでしょうか。
「解釈が大事ですよ」とだけ言われると「無理やりにでも前向きに捉えよう」という短絡的な考えにつながってしまう。それが効果を発揮する場面もあるのでしょうが、こんな表層的なやり方ではどこかで躓くと思うのです。
自身で腑に落ちていない、借り物の方法はもろい。「分かっているつもり」こそ危ない。それまで何となくうまくいっていたものが、いざというときに、大事な時に実践できない、効き目がない。そういう事態をもたらしてしまいかねない。そう思います。
「解釈力」の大切さは認識しつつも、本当のところは理解していなかった。田坂広志さんの文章を読んでそう思うに至りました。
小さなエゴを見つめ、大きなエゴへと育てる。その大きなエゴの声に従うことができれば、引き受けができる。そして引き受けをするときに真の強さを身につけていく。
それまで漠然としていた「解釈力」を構成する要素、その要素の関係性を理解し、より確かで整然とした事象として感じることができた。
でも現実的な生活の中では「引き受け」を実践するのは簡単ではない。すべてを自分の責任として受け止めることは難しい。これまでそんな生き方をしてきていないのですし。
そんな私に田坂広志さんはもう一つの技法を示してくださるのです。
明日に続けます。