「行動と見識」KOUSHIのブログ

行動と見識で人生を豊かにする

好き嫌いは「感情の問題」ではなく「〇〇の問題」

 

こんばんは。

田坂広志さんの書籍『人生で起こること すべて良きこと』から心に響いた言葉をご紹介しています。

 

次に引用するのは下記の文章です。

 

人間の「好き」や「嫌い」は感情の問題と思われているが、必ずしもそうではない。他人を好きになるということは、実は「感情の問題」ではなく「意志の問題」。

 

ここ最近「好き嫌い」について思いを巡らせる機会が増えました。

好き嫌いはその人に固有のもの。なぜかは説明できないとしても、自分の「好き」に重きを置いて生活する、生きることは幸せな人生につながるではないか、そう感じることが多くなりました。

以前ご紹介した楠木健さんの書籍『好きなようにしてください』を読んで膝を打ち、その思いを深めることになったのです。

 

田坂広志さんのこの文章に出会うまでは、「好き嫌い」は「感情」の問題だと思っていまいた。疑いもなく。

そこに理屈はない。なぜか好きであり、もしくは嫌いである。論理で説明できないのだから、感情的な問題であろうと。

 

でも田坂広志さんは「必ずしもそうではない」と言う。ここに驚きを感じるとともに、面白さ、さらには希望をも同時に感じた自分に気がついたのです。

よく考えてみると、私が抱いている「好き嫌い」の対象は「モノ」や「コト」ばかりでした。ビールが好き、旅行が好き、といったことですね。

でも「人間関係」における「好き嫌い」はあまり深く考えたことがなかった。

ふだんの生活において最も幸福感に影響するのは人間関係でしょう。確かに、自分が好きなものを食べれば一時の幸せを感じることはできます。でもその感情を抱けるのはその最中だけ。一方、人間関係の良し悪しは、ずっと私たちの関係に影響を与えている。

私たち人間にとって、「人間関係」が全てなのですよね。実際のところ。幸福な時間を過ごしているか、幸せな人生を歩んでいるかは人間関係に恵まれているかどうかによって決まる。同様に、世の不幸は人間関係に起因している。職場の人間関係、家族の間での関係、近所やコミュニティでの関係。どのような環境においても、人の幸不幸の感情を決めるのは他者との人間関係なのです。

 

幸せに生きるために必要な「良好な人間関係」を自分の好き嫌いだけでコントロールすることはできません、好き嫌いを感情だと捉えていたら。なぜなら、感情はコントロールが難しいものですから。

でも「好き嫌い」は「意志」の問題なのだ。そう捉えれば、人間関係は自分でコントロールできる範疇に入ってくる。何もできない、仕方がない対象ではなく、自分の考えようによって何とかなる対象になる。

 

現実的に意志で人間関係が何とかなるのか? というと、難しいのが実態。それが簡単にできるのであれば世の中はもっと平和になっているはず。憎悪が渦巻く事件などは起きないはず。意志もコントロールするのが簡単ではありません。

でも、自分の理性で好き嫌いを操る可能性がある。このことを知っているだけでも余裕が生まれる。感情だけに支配されない自分でいられる。この点でこの言葉は救いになると思っています。

 

 

 

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