すべてを実践するなんて、やめた方がいい
こんばんは。
自己啓発系の書籍、人生訓、仕事や生き方についての技法。これらの書籍を集中的に読んでいた時には「余裕がなかった」。
昨日はそんな話をしました。
「法則」や「技法」が書かれている本にすがろうという思いがある人は、得てして生真面目な人が多い。
そういう人は「これをやれば救われる」という考えのもとに、すべての法則を漏らすことなく実践しようとしてしまうのです。もっと言えば「一つでも逆らったら、一つでも実践しなかったら、成功は得られない」というような脅迫観念に突き動かされている、とも言えますかね。
でも、すべてを実践するなんて、どだい無理な話なのです。(と開き直り)
すべてを実践するなんて止めた方がいい、という表現の方が適していますね。
それには複数の理由があります。書籍によって性質やタイプが異なりますので一概には言えませんが。
・方法や手法が多すぎる。
書かれていることに説得力もあり納得感もある。決して実践が難しいことばかりではない。当然と言えることも多い。
でも、いかんせん、その方法の数が多すぎる。これ自体は決して悪いことではありません。ありがたい書籍だと思います。
問題は読者の方にある。一気に人生を変えようと思っている人は、その大量の「教え」をすべて実践しようとする。そして挫折するのです。
・実践が実際的ではない、現実的ではない
人の考え方や好みで意見が分かれるところかもしれませんが、私は「著者が実際に行動して実践した」実績があり、それが他の多くの人にも適用すること、適用すると思われるもの。そういう「方法」や「技法」を好みます。
対比されるのは、科学者や評論家が書いたような、研究や論文のデータに基づく方法論。頭でっかちな内容で、実践が伴わないものです。
これは誤解を招くかもしれませんね。私は科学者を否定していません。科学的データに裏付けられた方法というのはより真実に近いと思いますし。でも、そこに何ら自分の行動が、自身の実践が入っていないとしたら、その主張を好きになることはできないのです。
正確にいえば「実践を伴わない評論家が書いた方法論」が好きではない、ということになります。「自分がやってもいないくせに、偉そうなことを言う資格はないでしょ」と思ってしまうのですw すみません、言い過ぎましたね…。
まあ、これは個人の好き嫌いの問題でもありますので、一概に良し悪しは言えません。私と同様にその手の著者をあまり好まないのであれば、できることは一つ。
「そんな著者の本は読まなければよい」ということになります。
シンプルですよね。とはいえ、それが判別しにくかったりするとやっかいなのですが。
明日に続けます。