「つもり」について目を向けよう
こんばんは。
高田明さんの講演会で「希望」をもらった。本当に有意義な時間でした。
その中で、高田明さんが繰り返し述べていた、ある言葉が気になりました。
それは「つもり」という言葉。
氏の口から何度も繰り返されていたことが印象に残っています。
高田明さんが、この「つもり」という言葉をどういうつもりで多用されていたのか。そこには多様な意味が込められていたような気がします。一言で言い表すのは難しいです。正直に告白すれば、文脈を聞き逃した場面がいくつかありまして、つかめきれていないのです… すみませんw
「つもり」というのは怖い。この「つもり」で苦い思いをしてきたからこそ、この言葉が気になった、引っかかったのかもしれません。
まず、他者との関係における「つもり」。
相手に、他者に、自分の考えを「伝えた」と思っていても、じつはそれが「伝えているつもり」になっている。
あなたにも、こういうことはありませんか? まあ、つもりになっているので本人には分からないのですがw 問題が生じて初めて分かるのですよね、「しっかりと伝えていなかった。伝えたつもりであった」ということを。
氏へのインタビュー記事に書かれていた文章が心に残っています。下記に抜粋しますね。
「自分ではしっかり伝えたつもりでも、なぜか売れない。そういうときはやはり、振り返って考えてみると、お客さんに伝えたいことをしっかり理解してもらえていないのです。伝えるというのは自分が話したら終わりではなく、相手に伝わって初めて「伝えた」ことになる。」
高田明さんはテレビショッピングの業界で「伝える」ことを生業にされてきましたから、「伝える」ことについての言葉に重みがある。そして、ご自身に対してより厳しく「伝える」力を求められていると感じます。
氏の著書をじっくり読んで、もっと学びたい! そう思っています。
そして、「つもり」が自身に与える悪影響。
それは「つもり」が目を曇らせる、行動を阻害する側面です。
「知らない」、「やっていない」という「ない」より質が悪い。実際は持っていないのに持っていると勘違い、ないしは、自己欺瞞。
「つもり」は、本当にその気でいる場合と、うすうす気づいているけれど自分を甘やかしたり、言い訳にしたりしている場合の双方が考えられますが、いずれの場合でも、現状維持であるという状況は変わらない。いや、そのままの状況でい続けるということは、何もしない時間を過ごしているわけですから、貴重な資源を活用できていないという点で、後退しているといえるでしょう。
「つもり」について改めて目を向けよう。そう思わせていただけたこと。高田明さんからいただいた、もう一つのプレゼントです。
高田明さん、ありがとうございました。