あくまで自分の目的にこだわる
こんばんは。
綾小路きみまろさんの『しょせん人生なんて自己申告』。
「人間関係について」の章から、心に響いた、文章をお伝えしています。
今日お伝えするのは、次の文章です。
・専属司会者として森さんと10年、小林さんとは4年半。3年を過ぎたあたりからマンネリの関係になる。「もうそろそろ辞めさせてください」とい自ら身を引いた。
森進一さん、そして小林幸子さんは演歌界の大スター。
そんなスターの専属司会者を務める。これはなかなかできることではありません。
司会者としての実力なしには白羽の矢が立たない。そして何年も続けられるわけでもない。大スターの専属司会者の座を狙っている人は数多いたはすですから。
何よりも信頼関係が重要となってくる。綾小路きみまろさんは人間関係の構築に長けていたのでしょう。あくまで、テレビやYouTube、そしてこの書籍からの印象でしかありませんが、温かい人柄が伝わってきますよね。
実際のところは分かりませんが、報酬もそれなりに良かったのではないでしょうか。そう考えると、ずっと続けていた方がいいように思えます。ある程度の地位とお金を手に入れていたともいえる。なのに、なぜ自ら身を引いたのか?
次の文章にその答えが。
・専属司会として生きることではなく、漫談でたくさんの人を笑わせるのが目的。
きみまろさんは、あくまで自分の目的にこだわった。生きる目的にこだわった。お金や安定ではなく、自分の生きる意味にこだわった。その道を進む。それを貫いた。
自分の夢に向かって進もうという意欲。多くの人がこれを失っている。
特に「雇われている」という身分の人は、自分の夢を捨てているともいえるかもしれない。雇われていると妥協せざるを得ない場面の連続ですから。それをしかたがない、それを良しとする生き方を続けていると、もう「夢を追う」という意欲は枯れてしまうのかもしれません。
自分の人生をいかにいきるか、ということを考えることすらできなくなってしまうのかもしれません。
確かに現状の安定を捨てることには恐怖が伴います。その恐怖はなかなか克服できない。
でも「自分の夢を追う」ことを選択する、覚悟すると、人生は好転するかもしれない。きみまろさんの文章を読むとそう感じます。
・不思議なことに、その後すぐに伍代夏子さんの「漫談でお客さんを楽しませる」役を担う。
こうやって「不思議なこと」が起こるんですね。これは覚悟を決めないと現れない現象なのかもしれません。
「漫談でたくさんの人を笑わせる」という自分の夢を叶えてくれる人が現れる。確かに運の要素が多いでしょう。たとえ覚悟を決めたとしても、自分の思い通りにいくとは限りません。
でも、この「運」を引き寄せたのが、きみまろさんが持つ「人間関係力」とでもいう魅力なのでしょう。伍代夏子さんからのオファーはきみまろさんの人としての魅力によるものではないか、そう感じました。
明日に続けます。