戦略か、愛嬌か、天然か、あきらめか
こんばんは。
「嫉妬する人と自分を違うカテゴリーに入れる」
これは「大企業で最速で出世している40代の男性が、周囲からの嫉妬にどう対処すればよいか」という悩みに対して、楠木建さんが答えたものです。
具体的にはどうすればいいか? 楠木建さんの文章を続けます。
・とりうる戦略は、「僕はあなたとは違うので……」という別カテゴリーに持っていって、その違いをなるべく多くの人に分からせていくことです。
さらに具体的に次の文章が続きます。
・たとえば「年齢にかかわらずズバズバ言う」たいぷだということからして、「俺はもう、この会社ではメインストリームじゃないからさ」というような「傍流感」を漂わせるというのはいかがでしょうか。「あいつは俺とは全然違うカテゴリーだ」とみんなに思ってもらえると、この大企業の有能感あふれる人々の嫉妬も、「あいつはちょっと違うからね……」といこうとで軽減されるかもしれない。
いかがですが。私は「これは現実的に難しいのでは?」「現実的ではないのでは?」と感じました。正直なところ。「メインストリームじゃないからさ」といったところで現実的に本流に乗っていたら、よけいに嫉妬されそうな気もしますw
これは私感ですので、実際にはうまくいくのかもしれません。試してみないと分かりませんし。
こうやって戦略的に「あいつはちょっと違うからね…」を狙わなくても、自然にそれを実現している人はけっこういたりしませんか?
「あの人だからしょうがないか」と、嫉妬や怒りの対象にならない人はあなたの周囲にもいませんか? それはその人の愛嬌によってかもしれませんし、その人の見事な「天然ぶり」かもしれません。もしくは、その人に対しての周囲の「あきらめ」かもしれません。
いずれにしても、「あの人だからしょうがないか」という雰囲気が何度も実現すると、いつのまにか、それがノーマルになっていく。仮に「これは許せない」と思った人がいたとしても、その人も周囲の「しょうがないか~」という見方に同調してしまい、ことを荒立てるのを控える。そうやって、その人の確固たる地位が築かれていく。こんなことはありませんか? もしあなたが「その人」であれば、羨ましい限りですw 何をしても許されますからね。
もしあなたの周囲に、そのような人がいたらチャンスです。その人を観察して、自分がどんな行動をとるべきかの参考にすることができますからね。望ましくは「周囲からあきらめられている」人ではなく、「周囲から微笑ましく思われている」人のほうがいいですね。