バカバカしいにも程がある
こんばんは。
・世の中の優れた大人は決まって謙虚。「人は人、自分は自分」という感覚をもっている。
楠木建さんの著作からの文章です。
「優れている人が決まって謙虚」とは言い過ぎではないか。
会社で役職が高くて、偉い人が謙虚とは限らない。いや、謙虚とはかけ離れた方が多いんじゃないか。
日本の会社に勤めた経験がある方であれば、こういう思いを持たれるかもしれません。でも、それは「優れた人」=「偉い人」という考え方がそもそも間違っている。昨日はそんな話をしました。
この文章の解釈の中でもう一つ見逃していた点がありました。
それは、楠木建さんが「優れた人」ではなく「優れた大人」と書いている点。「人」ではなく「大人」について書かれているんです。
著書の別の個所で、楠木建さんは「大人」について言及している部分があります。その考え方と語り口は本当に面白い。別途ご紹介させていただきたいと思います。
・もう一つ大切なのは、「自分は普通の人間だ」と思うこと。要するに謙虚であること。
・世の中の優れた大人は決まって謙虚。「人は人、自分は自分」という感覚をもっている。
これらの文章に続くのか、
・ダメな人ほど人と比較しては悩んでいる。バカバカしいにも程がある。
痛快な文章です。何度読んでもスカッとします。
あなたはどう感じますか?
もしあなたが、他人から嫉妬されていたり、何かにつけて嫌がらせを受けたり、攻撃の矢を向けられていたり。そのように感じていたら、この文章はいい気づきになるかもしれません。「自分を攻撃してくるあの人はダメな人なんだよな~。可哀そうなんだな~」とその人のことを大目に見てあげることができるでしょう。
一方で、自分が「人と比較ししまう」側にいたら、どうでしょう。つまり「あなたはダメな人だ」と言われてしまった。
受け入れがたいでしょうね。反発してしまうでしょうね。もしくは、そもそも自分のこととは思わないかもしれませんw
「ダメな人ほど人と比較しては悩んでいる」という言葉。
私の場合は、というと、自分のことを言われているように感じましたねw
認めたくはありませんでしたが、ぐうの音も出ないほど納得してしまいました。
そして、「バカバカしいにも程がある」とのダメ押し。
同時に、私は自分の心が晴れていくのを感じました。
まさに「バカバカしい」ことを続けている自分を恥じるとともに、何か救われた気がしたのです。
明日に続けます。