最近思わず「ニコッと」してしまったことはありますか?
こんばんは。
「イラっとする」という言葉に象徴される「大人の幼児化」。
楠木建さんのいう、三つの幼児性の一つ目についてお伝えしてきました。
なぜ、大人の幼児化が進んでいるのか?
近代を経て現代になり、私たち人間の生活環境は大幅に改善されてきました。世の中の多くの地域で、生存には苦労しない環境が実現しています。
身体的な自由を手に入れたとも言えますが、精神的な観点で見るとどうなのか。
現代社会は、機会の平等、選択の自由を多くの人にもたらした。これも良いことのように思えますが、実はこれが、現代人の悩みを創り出している。そういう側面があるように思います。
制約があるのが当然だった時代においては、そもそもそんな自由を考えたことがなかった。与えられた環境の中で生きることが当然だった。そして、それを不自由にも思わなかった。
自分の思い通りにならないことがスタンダードだった。だから、イラっとすることもなかったでしょう。でも、なまじ「自由」が手に入ってしまったがゆえに、それまで感じていなかった不自由さを感じるようになってしまった。
こういう側面があると思います。
だから「イラっとする」ことが増えてしまう。
つい他人のことが気になってしまう。他人と比較してしまう。そこに不足感や苛立ちを感じてしまう。
あなたは、最近思わず「ニコッと」してしまったことはありますか?
もし思い出せないのであれば、あなたは心底幸せを感じる時間を持っていないのではないでしょうか。
そういう方に限って「イラっとする」体験には事欠かない。毎日毎日「自分の思い通りにいかない」ことに苛立っている。それはあなただけでなく、あなたの周囲の人をも不幸にしていることを自覚しましょう。あなただけが不幸せになるのは構いません。せめて、他人を巻き込むのはやめましょうよ。
「イラっとする」時間、瞬間を減らす。
「ニコッとする」機会を増やす、機会が増える。
人生が豊かになる。心が穏やかになる。毎日が楽しくなる。ストレスを遠ざける。
笑って過ごすのが最高の生き方。今、ここで、幸せを感じるのが最高の生き方。
競争に勝たなくていい。大きな目標に向かって生きなくてもいい。日々の生活に楽しみを見つけて、幸せな時間を多く持つ。こういう人生がいいんじゃないでしょうか。
100%そんな生き方をするのは難しい。現代の社会で生きていくためには、その枠組みの中から大きく逸脱するのは難しい。
でも、心持ちは自分でどうにでもできる。心構えで、自分の人生を生きることができる。「すべては思い通りにならない」前提で生きるのは、人生の楽しみを極大化させ得る方法だと思います。