ノープランで過ごす これが意外と難しい
こんばんは。
Patricia Ryan Madsonさんの『improv wisdom Don’t Prepare, Just Show Up』
今日は、二つ目の格言である「don’t prepare」で紹介されている「try this」をご紹介します。
Try this:
Spend a day without a plan. Have an adventure. Instead of following ordinary routines at this time, open your eyes especially wide and move along with curiosity and attention. Don’t consult your to-do list; instead decide what to do based on what needs to be done right now, using your heightened awareness.
この試みに要する時間はたったの1日。1日を1つのプランも持たずに過ごすのです。
「冒険をしなさい」とPatriciaさんは言います。
この日は毎日のルーティンに従うのではなく、その代わりに、目を特に大きく開いて、好奇心や意識の流れに身を任せて行動する。
to-doリストを見てはいけません。その代わりに、その場その瞬間でなされるべきことをベースに何をするかを決める。あなたの高まった意識を使って、何をやるかを決める。
どうですか? できそうに感じませんか?
まず、たった1日というのがいいですよね。1週間試し続ける、となると気が遠くなりますし、途中でくじける可能性が高くなります。その点1日であれば何とかなりそうです。
そして、実行も容易に感じます。やるべきことは「何の計画ももたずに1日を過ごす」だけ。一つ目の格言「say yes」の「try this」を覚えていらっしゃいますか? 1日すべてに対してyesという。1週間誰かの言うことに対してすべてyesという。これらが意識的に、能動的に実践しないといけないのに対し、「何の計画も持たずに1日を過ごす」は意識を強く向けなくても、そして受け身の姿勢でもできそうですよね。「意識して何かをする」のではなく「意識して何もしない」とも言えるかもしれません。難しいことをやるよりは、実現が簡単に感じませんか?
でも、これが意外に難しいんです。意外に、というよりも、本当に難しい。
実際試してみると分かります。これがいかに難しいかが。
私も実際に試してみました。
ある週末の1日を決行日に決定。その前日の夜には自分に言い聞かせました。
「明日は無計画に生きる。日々のルーティンには縛られずに、好奇心の赴くままに生きるぞ!」と。
その翌朝、私はいつもの時間に目を覚まします。正確にいうと、目覚ましに起こされた。初っ端から、いや始まる前から失敗していますね。目覚ましをセットするというのは、計画の一つとも言えます。そしてルーティンの一つであることは疑う余地もありません。これは、いかにルーティンに縛られた生き方をしているかを表すとともに、そのルーティンから逃れるのが容易ではないということも示しています。
寝床から出て思い出します。「そうだ、今日は無計画に生きる日だぞ!」と。これを思い出したのは良かった。でも行動が伴うとは限らないのです。
明日に続けます。