「行動と見識」KOUSHIのブログ

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「意志力は消耗する」から導かれる教訓とは?

こんばんは。

本日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。

 

今日はさっそく本題に入ります。「意志力」の話を続けますね。

意志力は消耗すること、そして、その消耗の度合いを低めたり回復させる施策についてお話を続けてきました。

 

この「意志力は消耗する」という事実から導かれる重要な教訓があります。

 

それは

〇重要な決断は午前中に

ということです。

 

意志力は目覚めた後が最も強い状態です。そこから時間が経つにつれて消耗していくのです。これまで記事を読んでいただいたのであれば、当然のことのように感じると思います。そうでなくても、日々の生活で実感されているかもしれません。

これは研究結果でも示されています。

医療現場で長時間勤務している医者が不要な処方をしてしまう傾向があるという研究結果があります。

医者自身が気づかないうちに、とりあえず「抗生剤を出しておけばよい」と考えるようになってしまうというものです。適切な判断力が低下していく一例です。

 

また、以前ご紹介した『Think Smart』(ロルフ・ドベリ著 2020 サンマーク出版)には、裁判に関する項目があります。

これは、以前の記事で紹介した「プレゼンの『開始時間』は何時が良いか?」という問いで始まる項の中で述べられています。

 

koushi-blog.hatenablog.com

 

興味深いので、ここで簡単に引用しますね。

イスラエルの刑務所に拘留中の受刑者4人が裁判所に仮釈放を申請した。

4人とも刑の重さは比較的軽く、同じレベル。

審問の開始時間は、8時50分、13時27分、15時10分、16時35分。

罪の重さは同じレベルですので、4人すべてが仮釈放を認められるか否か、という結論になるのが当然ですよね。

ですが、結果は異なりました。

なんと、8時50分と13時27分に審問が開始された受刑者は仮釈放が認められ、15時10分、16時35分の受刑者は仮釈放が却下されたのです。』 

 

これは、午後になり判事たちの意思力が不十分であったため、仮釈放というリスクをとることを躊躇し「現状維持」の決定を下した、と説明されています。

 

他にも数多くの判決を調査したところ、「大胆な判決がなされるのは審問時間が早いうちが多いが、時間の経過とともにゼロに近づく。休憩をはさむとまたその割合は多くなる」という研究結果もあるようです。

面白いですね。

 

自分にとって重要な決断がなされるときには、意志力が十分である午前中が有効だということが分かりますね。医者や判事といった職業人でも、午後には適切な判断や消極的な決定を下してしまうのです。あなたが(私が)午後に軽率な判断をしない理由が見つかりませんよね(笑)。

 

違った角度からみれば、消極的な決断を他人にしてもらいたいときには、午前中ではなく午後の遅い時間に話しかけるのが良いとも言えます。

人間の性質を知ると知らぬとで、自分の求める結果を得られるかどうかに違いが出てくるのです。

非常に興味深く感じるとともに、知らぬ間に利用されているかもしれない、という恐怖も感じます。

 

もしかしたら、あなたのライバルは、この性質をうまく活用して、欲しい結果を得ているのかもしれません…。

 

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