「朝型」「夜型」は遺伝子による? だからこそ「早起き」を試したい
こんばんは。
睡眠の「個人差」のテーマになると、「朝型」「夜型」という分類をよく耳にしますよね。
人間の歴史を振り替えると、古代の人々は太陽が昇ると活動を開始し、沈むと眠りについてたと思われます。狩猟時代は日中に生活の糧を得る。夜は休息の時間でした。
現代でも、農業に従事されるかたは、朝早くから働いておられます。漁業に携わるかたも同様です。いわゆる一次産業の方は早朝始動ですね。
そして、この一次産業は、人類が農耕を始めて以来、根幹をなしてきたものなのです。
電気が発明されて太陽に縛られなくなったのは、長い人類の歴史を考えれば、ほんの僅かな期間に過ぎません。
近現代になって初めて、人々は夜遅くまで活動するようになりましたが、歴史を振り替えれば、「私たちは基本的には朝型である」といえるのでは? とも感じています。
私は「早起き」を推奨しており、その生活を長きに渡り続けています。
「自分は夜型だから無理」と思われている方も、早起きを試してみることをお勧めします。
もしかすると、朝型の生活の方が自分に適しているかもしれません。人類の歴史を顧みれば、「夜型」よりも「朝型」の生活を続けてきた期間がほとんど。その人類の末裔の一人であるあなたも、早起きが定着すれば苦を感じることはなくなるかもしれません。
とはいえ、中には「夜型」の遺伝的傾向を持つことも確か。昨日お話しした「ショートスリーパー遺伝子」というものがあるように、人により持っている遺伝子は異なりますからね。
実際に「朝型」「夜型」は遺伝子によって決められる、との研究結果もあります。
「夜型」のほうがうつ病や統合失調症といった精神疾患を患う割合が高いという調査結果も。これは、夜型の生活が精神疾患を招くのか、精神疾患が夜型の生活を促すのか、どちらとも言えないかもしれませんが。
ただ「朝型」のほうが「夜型」よりは健康によいのでしょう。周囲の夜型の人を見ることでもそう感じませんか?
残念なのは、遺伝で決まっているのであれば、自分が「朝型」か「夜型」かはコントロールできない、ということ。
だからこそ「早起きを試す」という行動は起こしてみた方がいい。
これまで「夜型」で過ごしてきたのは、生活習慣の影響であって、遺伝的影響ではないかもしれません。実践なくして真実を知ることはできないのですから。
その上で「どうしても自分は夜型だ」ということが分かったら、「夜型」で生活し続ける、という選択肢もあります。でも、そう判断するのは「試した」後でも遅くありません。
明日も早起きについてお話しします。