ストーリーを味方につける ある歴史家のエピソード
こんばんは。
2日間のほぼすべての時間を費やしたブログ記事データを失くしてしまった週末。
私は『ラブ・アクチュアリー』のワンシーンを思い起こすことで、何とか前に進むことができました。
でもそれだけでは足りなかった。完全に落ち込んだ状態から脱却するために役立った、もう1つのストーリがありました。
それは、『フランス革命史』を書き上げたカーライルの逸話。
トーマス・カーライルという人物はご存じでしょうか?
と、あたかも知っているような書きぶりをしましたが、実は私は知りませんでした…。
名前は聞いたことがある、彼の著作や名言が引き合いに出されることがある。そんなレベルの知識。
私がデータを失くしたタイミングで、たまたま手にしていた書籍。そこで偶然彼のエピソードを目にし、そこからカーライルについて初めて学んだというのが実情です。
トーマス・カーライルは19世紀の英国を代表する歴史家・評論家。明治以来の日本に大きく影響を与えた人物として知られています。
『衣装哲学』、『英雄崇拝論』といった書籍が有名です。そんな彼が心血を注いだのが『フランス革命史』という書籍。歴西に残る名著です。
と書いておきながら、『フランス革命史』を読んだことがないことを正直に告白しておきます…。でも、この名著誕生の裏に合った物語について学ぶことができたのは収穫でした。
それは、このようなストーリー。
『フランス革命史』を書くのに一生をかけていたカーライル。何十年もかけてようやく望み通りの内容を仕上げたカーライルは出版に向けて原稿として準備を整えました。
そんな時に遊びに来た友人にその原稿を見せると「面白そうだから今夜一晩かけて全部読みたい」と言われ、カーライルは彼に原稿を渡します。友人の意見も聞いてみたいと思ったのです。
友人が自宅に帰宅すると、友人宅を訪れた別の友人にこの原稿を見せます。「面白そうだから貸してほしい」と言われた友人は、「明日返してくれるならいいよ」と言ってその別の友人に又貸ししてしまうのです。この後大惨事が起こるとは知らずに。
明け方までかけて読み上げた友人は原稿を机に置いて寝てしまいました。当然、この友人の友人もこの後にそんなことがあるとは想像していません。
事件が起きたのは翌朝。
彼が起きる前にやってきた家政婦さん。彼女は主人のためにストーブの火を焚こうとして、燃やすのに適当な紙がないかあたりを見回します。
なんと、ストーブを燃やすめの紙ごみとしてカーライルの原稿をストーブに投げ込んでしまったのです!
明日に続けます。