じたばたしないと自然と事が解決する
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
難しい状況でも迅速に判断する
できる人の一つの条件と言われますよね。自分もそうありたい。そして、そのように思われる方も多いと思います。
では「迅速な判断」がいつもベストなのか? というとそうでもない気がするのです。
成功者は「性急な判断」で失敗を重ねて、そこから学んだからこそ「迅速で的確な判断」をすることができるようになった。これは的を射ているような気がします。
ただ、その裏には「性急な判断」で招いた失敗から立ち直れなくなった人が大勢いるかもしれません。成功したからこそ世に認められている、成功者として認識されている。退場者はそもそも認識されないのですから。
また、たとえ大成功者ではないとしても、ある程度いいポジションにいる人の「性急で不適格な判断」は「失敗」とみなされないことが多々ある、という面もあるのではないでしょうか。
誰にでもわかる大失敗なら話は別ですが、組織の上層部の失敗は不問にされたり、見逃されたりすることが多いという面が。
そして、見逃してはいけないもう一つの側面。
それは、できる人は「常に迅速に判断しているわけではない」「常に早急にレスポンスをしているわけではない」ということ。
あなたにも経験があると思います。難しい状況で「メールにどう返信すればよいか」「どういう行動を取ればよいか」を考えて、迷ってしまって行動に移せない。
そうこうしているうちに、何もしていないのにいつの間にか物事が解決してしまった、ということが。「じたばたしない」のが一番の解決策だったという事例が。
できる人は「いつ、じたばたしないかの判断に長けている」と言えるような気がするのです。
「どんなことに首を突っ込まないか」「誰の動きを待ってから動くか」という判断に長けている。毎度毎度「迅速な判断」をするのではなく「静観する」対象・タイミングを心得ている。
では、この「いつ、じたばたしないか」の判断を養うにはどうすればよいか?
それはやはり経験なのですね。
「迅速な判断」と「じたばたしない」の両輪を磨いていくしかありません。
「スピード」一辺倒ではなく「静観する」という姿勢を併せ持つ。両方が大切なのです。
もしあなたがことさら心配性ならば、「じたばたしない」場面を意識的に多く持ってもいいと思います。焦ってばかりいては心身が消耗するだけですからね。自分のコンディションや置かれている状況の中で無理なく実践していく。
ただし、今がどちらの場面なのか、ということは常に意識しておいたほうがいいでしょう。それだけでも判断力が磨かれていくのですから。