「日記」は思考力・抽象化の能力を鍛えてくれる 「言語化」の効用
こんばんは。本日もお越しいただきありがとうございます。
「日記で1日を振り返ることで、自己成長を促すことができる」
昨日は、この「日記の最大の効用」の1番目の理由についてお話しました。
今日は、2番目の理由
②自分の思いや考えを言語化しようとすることで、思考力・抽象化の能力が鍛えらえる。
について掘り下げていきます。
考えや感情を言語化する。
文章を作るには、当然ながら「言語化」というプロセスが必要になります。
考えや感情は「ぼやっと」していることが多い。なんとなく感じたり考えているがクリアにはわかっていないことが。
このつかみどころのない対象を言葉にしようと思うと、どうしても深く考えないといけません。
この「深く考える」という機会を日記が与えてくれるのです。
「言語化」しようとすると、その対象をよく理解することが必要になる。そう考えたり感じたりした理由や背景を探ることになる。
これを繰り返すことで、自分の思考の癖や共通点を見出しやすくなります。1番目の理由と関連していますね。
さらには、毎日「深く考える」時間を持つことによって、「熟考する」習慣を身につけることにつながる。
私たちはいつも何かを考えているようで、実際には「深く」は考えていない。
その場その場の事象にたいして、対処療法的に「とっさに」考えを巡らせているだけ。そういう対応のほうが多いのです。
後者を軽んじてるわけではありません。すべてのことに対して「熟考」していたら、実生活を営むのが難しくなりますからね。
とくに「スピード」が重視される今の世の中では、「とっさに」考えて決断することは大切です。
そんな環境においても、「深く考える」時間をできる限り持ちたい。その時間を毎晩与えてくれるのが日記という存在です。
さらには、抽象化の能力向上につながる。
自分の思いや考え、感情の言語化を試みる過程で「深く考える」必要が生じる。そう考えたり感じたりした理由や背景を探ることになる。こう書きましたよね。
この「理由や背景を考える」ことは「なぜ?」と自問自答していることと同義です。
抽象化とは何か?
この質問に対しては、以前の記事で触れています。
この記事で、楠木建さんの書籍から引用した、抽象化の概念をお伝えしました。
自分の感情や考えを深掘りすることは、「なぜ?」を自分に問いかけることです。これを繰り返すことは、抽象化の訓練になるのですね。
「抽象化」というと難しく感じますが、「なぜ?」を「自問自答する」ことだと考えると、できそうな気がしませんか?
とはいえ、意識して取り組まないとできることではありません。
その訓練の機会を毎日与えてくれるのが「日記」という存在なのです。
日記の最大の効用を振り返りましょう。
それは、
「日記で1日を振り返ることで、自己成長を促すことができる」
こと。
なぜなら
①自分がふだん考えていること、感じていることを記録しておくことで、自分の性向や好みが見えてくる。
②自分の思いや考えを言語化しようとすることで、思考力・抽象化の能力が鍛えらえる。
から。
どうでしょうか? 日記に取り組みたいと思いませんか?
こんなに貴重な機会を与えてくれるのに、「お金がかからない」ということにも気づかれましたか?
本質的なことは、お金で何とかなるものではない、とも言えるかと思います。
そして、日記を「英文」で書くことの意味。
明日はこのことについてお話しします。