「小さなこと」の達成を積み上げて正のスパイラルに入っていく
こんばんは。
本日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
今日はどんな一日でしたか?
私は今日も忙しかったですね。つい「余裕」を忘れてしまいそうになります。余裕を忘れない余裕が必要だと実感しました。
昨日の記事では、「習慣化」が「意志力の節約」のカギとなることをお話しました。
そして「習慣化」には「小さなことから始める」ことが必要だとお伝えしました。
これは実験でも裏付けられています。
これまで何度も紹介した、心理学者のロイ・バウマイスター博士の実験では、「猫背に気づいたら姿勢を正す」「食べたものをすべて記録する」といった簡単な行動を2週間続けたグループの方が、「前向きな感情を持つことを意識する」グループよりも、意志力の消耗を測るテストの成績が良かった、という結果が示されています。
この実験は、意志力向上の方策について言及されることが多いのですが、ここでは詳細は控えますね。改めて「意志力の鍛え方」の記事を書く予定ですので、その際にお伝えします。
もっと身近な例で考えてみましょう。
例えば、あなたがダイエットに取り組むとします。
いきなり大きい習慣、例えば「毎朝ジョギングをする」、「週3回ジムに通う」といったことを定着させるのは難しいですよね。それこそ、意志力を消耗してしまい本末転倒です。
ですが「毎朝体重計にのる」ならばどうでしょうか?
それほど大きな労力は必要としませんよね。これを習慣化できれば、意志力を消耗することはありません。意志力が保持されているので、今度は少し難しいタスクに取り組むことができます。例えば「毎朝5回スクワットをする」といった行動ですね。
おまけに習慣化で意志力は鍛えられていきますので、その「少し難しい」タスクも習慣化が容易になっていきます。
ここでのポイントは、習慣化する対象を1個ずつ積み上げていくこと。一気に何個もやろうとするとうまくいきません。一つひとつのタスクに対しての意志力消耗は少ないとしても、それが積み重なると総量は大きくなってしまいますからね。
この「小さな習慣」を積み上げていくと、意志力の消耗量をどんどん少なくすることができます。さらには、意志力が鍛えられていくので意志力の総量が増えていきます。まさに正のスパイラルに入っていけるのです。
また「小さなこと」でも達成感を得ることができます。小さくとも毎日成功体験を得ることができるのです。それがモチベーションアップにつながっていくのです。
逆にいきなり「大きなこと」に挑戦すると挫折する確率が高い。それは失敗体験としてインプットされ、次の行動を阻害することになります。モチベーションが下がってしまうのです。
「小さなことから始める」ことの重要さをお分かりいただけましたでしょうか?