「小さく始める」に込めた意味
こんばんは。
習慣化を容易にする1つ目のコツ「小さく始める」。
この有効性は自身の体験からも認識していて活用してきましたが、『小さな習慣』でその効力に向き合うことによって、より確信を得ることができました。これは名著ですね~。まだ読んでいない方はぜひ手に取っていただきたい。
ここで一つ注意しておいていただきたいことが。それは「小さく始める」は「小さいことを続ける」という意味ではない、ということ。
そこには、徐々に負荷を増やしていく、という意味が含まれている、ということです。
これはあくまでも私個人の意見です。実際、『小さな習慣』での著者の主張と完全には合致しない部分でもあります。このことは後日改めて書きます。
あくまでも「始めは小さく」して、軌道に乗ったら「負荷を増やしていく」ということ。小さいことをいくら続けても、なかなか成長につながらないと思うのです。
例えば、毎日1回の腕立て伏せを1年続ける。
「継続」という観点だけみれば、ある意味凄いことかもしれません。でも、求めているのは「継続」ではなく、筋力アップや体力の維持という成果のはず。得たい成果のために「継続」を活用しているのであって、「継続」が目的ではない。
1回の腕立て伏せを毎日1年間続けても、得たい成果は得られない。もっというと無駄な継続かもしれない。
1日1ページの読書を1年間続けても、やっと1冊の本を読み終えたところで何が得られるのか?
1日1行の英文を1年間書き続けて、英作文の能力が高まるのだろうか?
この表現は少し極端かもしれませんが、小さなことをいくら続けても、高みには至らない、望む場所へは辿り着かない。そう感じてしまいます。
私も筋トレ習慣においては、毎回徐々に負荷を増やしていきました。
腕立て伏せ20回×3セット、足上げ腹筋30秒×3セットから始まった筋トレ生活。
その次のトレーニング時に自分に課したのは、
腕立て伏せ21回と足上げ腹筋35秒
でした。
1回と5秒の負荷増は大きくないので、難なくこなすことができます。
その次に課したのが、
腕立て伏せ22回と足上げ腹筋40秒
これも小さな変化です。それほど増えていない。
でも、50回目のトレーニングになるとどうでしょう。
腕立て伏せ70回
足上げ腹筋4分40秒
になります。
さらに長期間続けると、その凄みが如実に表れてきます。
500回目のトレーニングでは、
腕立て伏せ700回
足上げ腹筋46分40秒
になっています。
最初からこんな数はできないけれど、徐々に負荷を増やしていくことでいつの間にか到達できるのです。
私の筋トレは毎週というスパンでしたが、何十年とこの営みを続けてきましたので、これ以上の回数を実施していました。
時間を活用することで、高みに至ることができる。そのことを肌で感じ理解することができた実体験でした。
明日に続けます。