メモを取っていたからこその気づき
こんばんは。
岡田斗司夫さんの名著『いつまでもデブと思うなよ』からの学びについてお伝えしています。
これまでご紹介してきた文章は、この書籍の序章からの抜粋。このダイエット法の各論に入る前のいわば総論にあたります。
この段階で、読者を惹きつける、このダイエットに取り組もうと思わせる岡田斗司夫さんの文章力、展開力にはうならされます。
好きなことをガマンする精神力や意志力は必要ない。必要なのは、メモとペンだけ。
という文章で、総論部分が締めくくられています。
この段階ではまだ具体的な方法については明かされていないのに、この書籍をよんで、すっかりやる気にさせられてしまった方も多いと思われます。
書籍においては、次の章で「見た目主義社会」の到来について、氏の論が展開された後に、第3章から、このダイエットについての具体的な方法が述べられていきます。
飛行機の操縦になぞらえて、助走・離陸・上昇・巡航・再加速・自動巡航という段階ごとに、その詳細が説明されていく。
その中で、私が最も感銘を受けた部分は「助走」の部分。
このダイエット法が「レコーディング・ダイエット」と呼ばれるのは、この「助走」の部分による影響が大きい。
岡田斗司夫さんはグルメな方で吉祥寺というおしゃれな街で毎日のように食べ歩いていた。そのお店の何が美味しかったか、雰囲気はどうだったとか細かいことを忘れしまうため、メモを取り始めたと書かれています。
ちなみに、この部分を読んで私が最初に抱いた思いは
「吉祥寺で毎日食べ歩くなんて羨ましい!」
「それだけ外食ばかり続けていたら太るのも当然だろうな。贅沢するからいけないのではないか。」
というものでした。嫉妬、ひがみが甚だしいw
でも、この贅沢が「デブ」の最大の要因ではなさそうなのです。
・そのメモを見返して不思議なことに気がついた。私は別にトンカツとハンバーガーばっかり食べてるわけではない。いわゆるヘルシーなものだってそれなりに食べている。それなのになぜ、私は太っているんだろう?わからないときは、詳細なデータを集めるに限る。
太っているのは、高カロリーなものばかりを食べているからではなさそうだ。
これはメモを取っていたからこその気づきなのです。
あなたは、昨日の朝昼晩に何を食べたか覚えていますか? おとといの夕食はどうでしょうか?
私は下手をすると昨日の食事の内容すら覚えていません。記憶力の問題もあるかもしれませんが、食事を軽く捉えていること、毎食を大事に考えていないことの表れかもしれません。
メモは気づきを与えてくれる。これはありがたいと思いませんか。
自分の記憶を過信せずにメモに頼ることによって、実態を把握することができる。メモがなかったら考えることすらない。メモを見返すからこそ、気付いて、考える。
これは食事だけに当てはまる話ではない、ということはいうまでもありません。
明日に続けます。