「記録する習慣」という強力な武器を手に入れる
こんばんは。
岡田斗司夫さんの『いつまでもデブと思うなよ』からの学びについてお伝えしてきました。
「助走」と呼ばれるステージは、この「レコーディング・ダイエット」の根幹をなす段階。
「記録する」ことが、なぜダイエットの過程において必要であるのか、いかに役割を果たすのか、そして、どういう(副次)効果・(副次)結果を生み出すのかどうか、が興味深い実体験と、惹きつける表現で描かれています。
この「助走」の部分だけでも、この著書、このダイエット論を手にする価値があると思います。
「助走」という表現が示すように、これはダイエットのための準備期間。
嬉しいのは、本格的なダイエット、つまり、食事制限によるカロリー制限や運動によるカロリー消費を課さないという点。好きなだけ食べていい、ガマンしなくていい、というのは精神的にヘルシー。身体も精神にも負荷を与えないプロセスなのです。
だからといって、このステージで何も得られないか、というとそんなことはない。
「記録する習慣」という強力な武器を手に入れることができるのです。
私たちは、自身がどんな行動をとっているのかを驚くほど把握してない。それは無意識がなせる業。私たちは無意識に行動を選択し実践している。その占める割合が本当に多いのです。その無意識の行動の積み重ねが、私たちがその因果関係を知る由もない、考えたことのない結果を生み出している。
「記録する」ことで、そんな無意識の行動を捉える。そして因果関係を推定する。これはダイエットに限らず、生活全般にあてはまる。
この章の最終部分の文章を抜粋しておきましょう。これまでの主張のポイントが改めて示されています。
・罪悪感や反省はまったく必要ない。あなたが「そういう行動」を取っているのには、絶対に理由があるはずだ。やめなくてもいいから、それが「太っている原因」だということだけ、自覚しよう。「でも、もしこれを二回に一回ガマンしたら」とかいつのまにか考え出したら上等だ。
・レコーディングだけの助走期間は、対策を練る時間なのだ。ダイエットという旅路のための旅行プランを練る期間。楽しくプランニングしよう。
・メモをして、自分の行動を客観化することが、「やせる」という結果をもたらす。「決意する」とか「頑張る」などという精神論は必要ない。
・「助走」のポイント ①体重を毎日測る②口に入れたものすべてをメモする③ガマンしない
明日は、以降のステージをもう少し簡潔に紹介していきますね。